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お隣りのイスラーム――日本に暮らすムスリムに会いにいく

お隣りのイスラーム――日本に暮らすムスリムに会いにいく

お隣りのイスラーム――日本に暮らすムスリムに会いにいく

作家
森まゆみ
出版社
紀伊國屋書店
発売日
2018-02-15
ISBN
9784314011556
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お隣りのイスラーム――日本に暮らすムスリムに会いにいく / 感想・レビュー

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肉尊

世界の3人に1人がイスラームである現代において、日本在住のムスリムたちの本音が赤裸々に語られた一冊。印象的だった言葉として、「国のあり方と個人のあり方はつながっている(p138)」「イスラームは宗教というよりむしろ生き方(p18)」「アッラーを信じ、定められた教えに生きることで幸せを感じる(p164)」がある。教えを理解したわけではないが、それを尊重して生きている人たちがいるということは肝に念じる必要がある。宗教は非常に繊細な問題であるが、隣人として無関心というのも気が引ける。今後も謙虚に学んでいきたい。

2022/12/07

テツ

日本で暮らすムスリムの方々へのインタビュー。誤解されがちだけれど、彼ら彼女らの全てがステレオタイプに描かれるイスラム原理主義者的な方々なわけではない。信仰にはそれぞれ違う幅と深さがある。同じ対象を信仰していても信仰というものの形は一人一人異なるし、当然のことながら人間としてのキャラクターも異なる。まずは知ること。ぼんやりとした不安をなくし「なんだかよくわからないが怖い」というきもちを無くすためには相手を知るしかない。理解しきれなくても知ろうとすることの大切さ。

2019/05/17

ケイティ

イスラムとは?という解説ではなく、日本に暮らすイスラム教徒たちにインタビューした本。森さんが聞き手としてとても素晴らしく、彼ら彼女らの生き様を中心にイスラム教徒であること、祖国の見方などリラックスした状態で話を引き出している。外国人に接すると常に思うが、みなさん自国のことをよく知っている。シンガポールで生活していると、まさに隣に職場に街中にイスラム教徒はあふれていた。お隣さん、という感覚で知ると、理解や知識があるないの前に個人として捉えられる。そのきっかけもくれた良書。出ている方のお店を巡ってみたい。

2019/06/30

ショコラテ

小説と違ってノンフィクションは読むのに時間がかかってしまう。以前住んでいたところにモスクがあり、ムスリムもたくさんいたので載ってるかな?と楽しみに読んだけど、東京と埼玉だけだった。残念。世界中でテロが頻発し、イスラームと言えば『自爆テロ』を連想するようになってしまった昨今。『いいことしましょう、悪いことやめましょう。困った人がいたら助けなさい』というのがイスラームの教えで、宗教ではなく生き方だと言う。そんな生き方の人たちが、なぜテロを起こすのか?その疑問はまだ解消しない。

2018/07/22

ジュースの素

日本に暮らすイスラムの人々を訪ねて話を聞くスタイル。とてもしっかりした人ばかりで祖国が戦乱など大変な目に遭っている人が多い。日本の印象は?と聞くと細かくて正確、もっとゆったりしたら?と何人にも言われる。日本人は冷たいと言う人もいた。家族の繋がりが薄すぎるとも。日本ではまだまだムスリムに対しての理解や融通性が少ないと痛感する。

2018/04/02

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