KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

愛するということ

愛するということ

愛するということ

作家
エーリッヒ・フロム
鈴木晶
出版社
紀伊國屋書店
発売日
2020-08-28
ISBN
9784314011778
amazonで購入する Kindle版を購入する

「愛するということ」の関連記事

ジェーン・スー「愛とは追い焚きみたいなもの」。モヤモヤしていたことを気持ちよくまとめてくれた一冊『愛するということ』【私の愛読書】

 さまざまな分野で活躍する著名人にお気に入りの本を紹介してもらうインタビュー連載「私の愛読書」。今回ご登場いただいたのは、このほどさまざまな分野で活躍する女性たちの人生に迫るインタビュー集『闘いの庭 咲く女 彼女たちがそこにいる理由』(文藝春秋)を出されたばかりの人気コラムニスト、ジェーン・スーさん。女の本音をあざやかに切り取るエッセイの手腕には定評があるが、意外にも読書は「苦手」なのだとか!? そんなスーさんが選んだ一冊について、お話をうかがった。

取材・文=荒井理恵 撮影=島本絵梨佳

本屋でぱっと目について出合った一冊

――まずは愛読書との出合いを教えてください。

ジェーン・スーさん(以下、スー):選んだのは、エーリッヒ・フロムの『愛するということ』(鈴木晶:訳/紀伊國屋書店)です。2年前くらいに、本屋さんでぱっと見て買いました。名著なので別の方の訳した本もあるかもしれませんが、たまたま目に入ったのがこの本でした。

『愛するということ』(エーリッヒ・フロム:著、鈴木晶:訳/紀伊國屋書店)

――お手持ちの一冊は、ものすごくたくさん付箋がついていますね。

2023/5/10

全文を読む

「『ONE PIECE』からチームマネジメントを学んだ」黄皓さんの原点は少年マンガ! 恋愛がきっかけで「心理学が好き」になった諒子さん【私の愛読書】

 さまざまな分野で活躍する著名人にお気に入りの本を紹介してもらうインタビュー連載「私の愛読書」。今回ご登場いただくのは、恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン4(Prime Videoで配信中)でカップルとなった、4代目バチェラーで実業家の黄皓(こうこう)さんとモデルでパーソナルトレーナーの秋倉諒子さん。

 中国出身の黄さんが両親と来日したのは、中学生の時。今や中国人であることを忘れるほど日本語はネイティブで多くのスタッフを率いる経営者だが、来日当初は日本語がわからないことで嫌がらせを受けるなど苦労もあったという。そんな日々の支えになったのが少年漫画だ。

 一方の諒子さんは、パーソナルトレーナーとして自身の会社を持ちながら、番組出演をきっかけにモデルなどの芸能活動をますます幅広くこなす日々。より多くの人と接するようになったことで、「深くて学びになる」と心理学の本を多く読むようになったという。

「文字だけは苦手」という黄さんと「文字好き」という諒子さん。対照的な二人が、時にお互いをフォローしたり、逆にツッコんだりと仲睦まじい様子で語ってく…

2023/1/16

全文を読む

関連記事をもっと見る

愛するということ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

踊る猫

訳者が指摘するように、まだ同性愛が逸脱・異常と見なされていた時期の仕事ゆえの難点は無視できない(あるいは、まともに恋愛できないと本書で指摘されるサディストやマゾヒストに関して「彼らの」声を代弁する作業もまた必要だろう)。だが、それを踏まえてもいまもなお読ませ、考えさせる強度を備えた仕事であると唸る。個人的な経験に属する愛をここまで一般化・普遍化して平たい図式として展開し、そこから現代社会がはらむ異常・病理まであぶり出すその手つきに舌を巻く。そして、そんな時代においてこそ自分の実感に誠実に向き合う必要がある

2024/04/21

テツ

どんな形であれ愛には多少なりとも狂気的な想いが含まれるものなのだろうけれど、そうした感情について理知的に論理的に思考し説いてくれるフロム。愛するということは技術であり能動的な行いであるということ。誰かに何かをしてほしい、自分を気にかけてほしいという願いは愛ではなくただの欲望だ。ただただ与えること。何も望まずに、誰かがただ在ることのみを願い喜び続けること。一朝一夕で至れるわけではない。きっと人はみな人生を通してその技術を磨き上げていかなければならない。

2020/11/24

ネジ

★★★★★ 愛は自然発生するものではなく、技術であるとし、その理論と習練を語った内容。真に人を愛する人は現代において稀な存在なのだと知った。 ①母親の愛:無条件に与えられるものであり、子どもは自分の無力さを感じる。 ②父親の愛:思考と行為を導く命令であり、子どもの行為の動機は父親からの承認である。 ③成熟すると親からは自由となり、自身が自身の親となる。成熟した人間だけが人を愛することができる。現代人は親の愛が欠如し未成熟なまま、相手に偽の愛を求める。それは、資本主義社会上ではごく自然な現象である。

2023/11/05

さくりや

面白かった!美術、音楽、建築のように、愛することもまた技術であると主張した論文。周りの人たちが誰かへの好意を語っているとき、結局のところ承認欲求と自己愛なのでは?と思うことが多々ある。このように日頃もやもやしていたことが本書で言語化されていてすっきりした。平山夢明が「愛はかける0のようなもの」と言っていたのを思い出す。良いじゃないか、0をかけてしまえば。どんな欠点も赦せてしまうのだから。フィロソフィーのダンスの「Love&Loud」を聴きたい気分。

2024/04/21

双海(ふたみ)

西村由紀江さんのピアノ曲「手紙」を聴きながら。著者曰く、愛とは技術である。よって、医学生が医術を学ぶように、人は愛を学ばなければならない、と。愛とは何よりも与えることで、もらうことではない。大いに賛同する。また、孤独についても触れられており、福永武彦の随想を思い出した。

2021/04/02

感想・レビューをもっと見る