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サイバーパンク・アメリカ (KEISO BOOKS 4)

サイバーパンク・アメリカ (KEISO BOOKS 4)

サイバーパンク・アメリカ (KEISO BOOKS 4)

作家
巽孝之
出版社
勁草書房
発売日
1988-12-01
ISBN
9784326098248
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サイバーパンク・アメリカ (KEISO BOOKS 4) / 感想・レビュー

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unknown

86~88年にかけてSFマガジン等に掲載されていた特集に大幅な加筆・修正を加えまとめたもの。80年代に興った<サイバーパンク>という「運動」が「現象」になり、新たな一つのジャンルとしてサブカルチャーに浸透していく流れを、サイバーパンク周辺の人物や作家のクローズアップやインタビューも織り込みつつ捉えていくドキュメント。サイバーパンクが発展的「解消」を迎えてから大分年数が経ったが、サイバーパンクが描いたユビキタス化は現実社会でますます進展している。本書で語られているテーマは今なお古びず、興味深く示されている。

2012/04/27

えふのらん

80年代末に書かれたサイバーパンク総括、なのだけれどスターリングはヒッピー文化の関係を匂わせるばかりで定義などそ知らぬ顔だし、ギブスンはサイバーパンク作家と呼ぶなと断言しているからこのジャンルが”何”なのかは最期までわからない。そもそもエリスンやネヴィラ賞の審査員、それを取り巻くあらゆるSF環境への対抗文化として生まれたジャンルだから”何か”である必要はないのだろう。とにかく皆がレッテル張りに敏感で他人との違いを協調している。

2022/05/11

wang

1980年代以降アメリカを中心に世間を席巻したサイバーパンク運動。これを始祖的存在で中心にいた人たちへの評伝とインタビューで再構成。作家、編集者、批評家など。単に影響し合った作品群をひとくくりにしてジャンル名を付けただけではなく、運動として積極的に同じような作品群を作って行った運動と呼ぶに相応しい活動だったと知った。共作や積極的な議論を通じてポストニューウェーブのSF小説を創出しようとしてきた。それはSF小説にとどまらず映像や音楽・詩作などを通じて今では当たり前に存在するものになってきている。その始まり。

2013/03/20

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