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民主政の不満―公共哲学を求めるアメリカ〈上〉手続き的共和国の憲法

民主政の不満―公共哲学を求めるアメリカ〈上〉手続き的共和国の憲法

民主政の不満―公共哲学を求めるアメリカ〈上〉手続き的共和国の憲法

作家
マイケル J.サンデル
Michael J. Sandel
金原 恭子
小林正弥
千葉大学人文社会科学研究科公共哲学センター
出版社
勁草書房
発売日
2010-07-08
ISBN
9784326101962
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民主政の不満―公共哲学を求めるアメリカ〈上〉手続き的共和国の憲法 / 感想・レビュー

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ヌクンダ将軍@鬼畜の所業

現代リベラリズムが生んだ手続的共和国を批判し、市民の義務を強調し、それを涵養するコミュニティの道徳や宗教の重要性を説く。手続的共和国においては、本来政治において重要な道徳的な問題が切り捨てられ、それに伴い、コミュニティの絆は失われ、市民の義務、公民性が失われることサンデルは述べる。しかし、私の読み込みが浅いだけかもしれないが、市民の義務、公民性がなぜ重要かは明確ではないように思われるし、その論拠として使っているサンデルのアリストテレス理解もかなり疑わしいように思われる。

2013/10/18

ukknok

アメリカの憲法の話が中心なので、基本飛ばし読みした。ただ第3章の猥褻と中立性のところは、今の日本にとってタイムリーかも。 専門外の人は本文よりも、後半の要約と解説を読むだけでいいと思う。

2011/03/20

フクロウ

出版時(1996年)(まで)のアメリカにおける「現実」としての「政治哲学」の「理論」について診断するための書。サンデルの分析によれば、当時のアメリカの統治システムの行き詰まりは、「負荷なき自己」という想定に基づく「中立国家」「最小限主義的リベラリズム」「手続的共和国」の行き詰まりである。「正義の善に対する優先」を説く立場は、その実、ある特定の道徳を暗黙理のうちに前提にしており、論理が破綻しているのではないか。翻って、「中立国家」の実現は不可能ではないか。そしてそれに代わるコミュニタリアニズムが語られる。

2019/02/20

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