人類はどのように進化したか (シリーズ認知と文化)
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人類はどのように進化したか (シリーズ認知と文化) / 感想・レビュー
にたす
大学の教養科目用に書かれた本ということで、それなりに読みやすい。高校生物レベルの遺伝・神経細胞に関する知識があれば分かりやすいが、人類化石の発掘場所などの話は少ないので抵抗なく読めた。前半では人間以外の生物の行動について割かれている部分が多く、面白い。一方で、挙げられている90年代前半までの人間を扱った論文は偏見を感じる怪しいものが多い。後半は主に人類について扱っているのだが、分量的にもやや物足りないところがある。
2012/06/24
MIRACLE
生物人類学について、文系読者向けに書いた入門書。生物進化の仕組み、性差と協力行動、ヒトの脳、情報伝達(言語)、人類の系統と進化、人種・文化について、とりあげている。しかし、本書の内容は難解で(とくに、第1~3章)、入門書としては疑問。入門書のばあい、読者を念頭において知識を選択することが、必要だ。だが、筆者がその作業をおこなっているとは、とうてい、思えなかった。生物人類学の手法が、仮説演繹法であることはわかった。だが、女児の割礼にたいし、文化的な配偶者防衛行動という仮説を立てるのは、やりすぎだ、と思った。
2013/09/11
ひめ
面白かった。やや物足りない感はある。
2012/08/21
novutama
「我々はどこから来てどこへ行くのか」このちょっと詩的で哲学的な問いに生物学的視点を与える良書。レベルとしては大学の教養程度なので、平易で優しいが、新しい知見に幅広く触れてあって良い。人類進化について知識はないが興味がある方にオススメ。
2012/04/15
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