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なめらかな社会とその敵

なめらかな社会とその敵

なめらかな社会とその敵

作家
鈴木健
出版社
勁草書房
発売日
2013-01-28
ISBN
9784326602476
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なめらかな社会とその敵 / 感想・レビュー

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えちぜんや よーた

・PICSY(Propagational Investment Currency System)"経済活動の中での貢献の度合いに応じて購買力が与えられるとしたら、それは公正な貨幣システムであるといえよう。すると、どのように貢献の度合いを計算するかという問題と、その値に応じてどのように購買力を与えるかという問題に分けることができる。"(P57 価値が伝播する貨幣)略語の中に"Investment"とあるぐらいなので、ベンチャー企業や革新的な技術について、評価するシステムなのかもしれません。

2013/04/30

兎乃

数式に敬遠せず、とにかく読んでみてほしい本。伝搬投資貨幣(PICSY)・分人民主主義(divicracy)・生命システム..。著者は多角的に過去と今を語り、提起し、数百年後までを射程する。膜と核。人と 制度という建築物、或いは匣、或いはレッテル。本書と同じような事を考えていた人は実際他にもいると思うが、これは「本」にしてしまった事に意義がある。反応し 大胆にオルタナティブな社会を思考するキックとなった。“本書が目指すところは、仏教哲学のひとつの実装形態といっても過言ではないのかもしれない。 p.244”

2013/04/02

masabi

【要旨】PICSY、分人民主主義、構成的社会契約論を中心になめらかな社会構想を提案する。【感想】内容を理解できたのか覚束ないが刺激的な読書体験だったことは確かだ。 技術の進歩に社会制度を合わせようとする試みである。法の自動執行については懐疑的だ。常時のライフログの取得や自己の貢献度が貨幣価値に直結するのは今とは別の息苦しさも生みそうである。ディストピアものを連想させる。

2017/02/03

fishdeleuze

オートポイエーシスの概念と(龍樹的)縁起論を導入部として、〈膜〉〈核〉〈網〉という中心概念で世界を素描し、なめらかな社会を実現すべく、社会を構成しているコア概念である貨幣システム、投票制度、社会契約システムを変革し、その結果社会システムをゆるやかに変革=膜を滑らかにし貯めこまない社会を作ろうという試論(膜=自他をわけるもの、核=中央集権的なメッセージセンターあるいはDNAのセントラルドグマ、網=世界の本性である複雑な反応ネットワーク、仏教の縁起論あるいは現象を起こさせる場を思わせる)。→

2013/04/28

かやは

数式や難解な部分は読み飛ばしても充分面白い本。新しい社会の在り方を見た。複雑な世界を無理に簡潔にせず、人々は国民、会社員という枠に縛られることなく、なめらかに繋がって生きていく。お互いに利益を得ることで人類は発展してきた。なめらかな社会はこの行動を更にやりやすく、より利益が出るようにする。ネットワークという網を通じてこの先人間が進化して行くことを思うと未来が楽しみでならない。私自身確固とした自己があるわけでなく、矛盾した考えを持ちながら悩んだりしていたけど、それでも良いんだと勇気をもらった。

2013/12/19

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