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ガン再発す

ガン再発す

ガン再発す

作家
逸見政孝
逸見 晴恵
出版社
廣済堂出版
発売日
1994-02-01
ISBN
9784331504345
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ガン再発す / 感想・レビュー

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のっち♬

1993年9月の会見後、闘病生活を送る逸見と妻双方の手記で構成される。問題の多い治療に巨額ローン、短気で頑固な一任体質は多方面で祟ってしまう。食事も胃全摘後には相応しいとは思えない。それでも彼は治療を信頼してアナウンサーの執念を捨てることなく最期まで壮絶に闘った。彼の死はインフォームドコンセント、セカンドオピニオン、QOLといった今や基本になったがん医療のあり方を問うただけではない。「日本人の理想」が延命よりも生還にかけたことで、そのマジメさ故に積極的に死へ向かってしまう皮肉で残酷な一時代の終焉でもある。

2022/12/20

陽子

著名人のガンのカミングアウトが全くなかった時代に、自身の病をTV告白。しかも、再発の状況を本にした当時としては異例本だった。彼の決意のこもったTVカメラを見つめる眼差しと、その生き方には脱帽した。

じゅんや

小さい時、大好きだった逸見さん。当時はテレビで見ない日がなかったくらいよく出ていた。父親も逸見さんと似ていたので勝ってに親近感を覚えていた。 親しみやすい逸見さんとは対照的に家庭ではまた違う顔を見せていた逸見さん。でも真面目な人柄はやっぱり今でも好きなアナウンサーである。 そんな人気絶頂期にガンにかかり、家族との関わりをみると涙が止まらなかった。 今頃逸見さんが生きていたら視聴者をどう楽しませていたのか、どんな人生を歩んでいたのか考えてしまう。

2015/06/01

Kentaro

本書を読むと逸見さんの癌は、腹部の大部分の癒着や転移が顕著で、この状態下で、開腹手術で患部摘出し、術後、安定と同時に抗がん剤投与を始めるという酷使を強いた進行癌だったことが良く分かり、それでも大学病院の先生方の当時の最新医療を信じ、闘った姿は決して否定されるべきでないことが分かります。 手術への不安、術後の痛み、一歩歩き出すまでの勇気など、本当に苦しかっただろうなあと思いますが、こういった過去の経験を通じて今の医療の進歩があることに感謝したくなる一冊でもありました。

2017/06/11

真香@ゆるゆるペース

30代以上の方はおそらく皆存じてるであろう、逸見さん。あの記者会見を観た時はまだ子供だったけど、未だに鮮明に覚えています。3ヶ月間の闘病生活は、壮絶の一言。読んでいて居た堪れない気持ちになりました。それにしても亡くなるの若すぎだよ、逸見さん。。。もっともっと長生きしてテレビにずっと出続けて欲しかった。

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