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ひょうたん のっぺら巻之二(仮) (廣済堂モノノケ文庫)

ひょうたん のっぺら巻之二(仮) (廣済堂モノノケ文庫)

ひょうたん のっぺら巻之二(仮) (廣済堂モノノケ文庫)

作家
霜島ケイ
中川学
出版社
廣済堂出版
発売日
2014-06-17
ISBN
9784331615904
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ひょうたん のっぺら巻之二(仮) (廣済堂モノノケ文庫) / 感想・レビュー

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タイ子

あやかし同心シリーズ第2弾。のっぺらぼうの柏木千太郎。見えます、聞こえます、鼻も利きます、では食事はどうしてるのかと言うのが前作から不思議で不思議で。今回その謎が解けますが、それが事件にと発展。口が無いので食事はひょうたんから(そこに興味ある方は一読を)。そのひょうたんを誰かに盗まれたからさあ大変!命に係わることと伊助と正悟が探し当てたその先に切ない事情と哀しい事実が…。2作目は亥の刻参りで五寸釘を桜の幹にというおどろおどろしい女の執念が蠢くこわ~いお話。でも、優しさに勝るものなし。面白~い!

2019/07/04

kagetrasama-aoi(葵・橘)

「あやかし同心捕物控」第ニ巻。第一話が『ひょうたん』のっぺらぼうの千太郎と妻のお初、娘の小春、そして同僚の同心正悟のなんとなくホンワカする描写が楽しかったです。のっぺらぼうがどう食事をするのかが明かされる為になるお話でした(笑)。第ニ話の『丑の刻参り』は一転して、あやかしが怖いお話。その落差が凄いです。千太郎のお手先(まだ岡っ引き見習い)の伊助が大活躍。伊助と許嫁のお由良の関係が温かくて良いです。主人公の千太郎と取り巻く人達のお話、もっと読みたいです。

2021/10/23

キキハル

今回は天の邪鬼と木霊のお話でした。そして、のっぺらぼうな千太郎が口もないのにどうやって食べているのかという疑問が解消された巻です。表題作では古い約束通りにお花を守る小太がいじらしく、その天の邪鬼ぶりが微笑ましい。素直な言葉を口に出せない小太が最後に「ご」と言った時にはうるっと来ました。丑の刻参りでは妄執や怨念の怖さがまざまざと。「樹は人の血を吸うとあやかしになる」哀しいあやかしを前にした千太郎のやさしさが沁みました。伊助はお由良と落ち着きそうだし、あとは正悟が男を見せる番かな。次巻も楽しみにしています。

2014/06/18

すがやん

面白かったので一巻から続けて読んだけど、この後は出てないみたいで残念。二巻は中編が二本。「丑の刻参り」は怪談で伊助の許嫁が登場する。あやかしも、人の想いも物悲しく、なんだか切ない話だった。続きだして欲しいなぁ。

2017/07/07

飛鳥

のっぺらぼうの同心.千太郎の第二弾。前作で口が無い千太郎はどうやって食事をするのか疑問だったのですが、今回の物語では謎も解決。腰に携えた瓢箪に食べさせるとは。今回もユーモアが効いていて楽しいです。その大事な瓢箪が何者かに盗まれ命の危機に瀕した千太郎を想い懸命に探し回る正吾と伊助。天邪鬼の妖の思いやりにはホロリと来、二作目の丑の刻参りに魅せられた女の深い恨みの物語にはちょっと背筋がゾクゾクしてきました。伊助と彼の許嫁のお由良とのほんわかしたやり取りにも癒されました。とっても面白かったです今回も。

2017/10/07

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