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日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? 結婚・出産が回避される本当の原因 (光文社新書)

日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? 結婚・出産が回避される本当の原因 (光文社新書)

日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? 結婚・出産が回避される本当の原因 (光文社新書)

作家
山田昌弘
出版社
光文社
発売日
2020-05-19
ISBN
9784334044688
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日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? 結婚・出産が回避される本当の原因 (光文社新書) / 感想・レビュー

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rico

著者によれば、我が子に人並の暮らしをさせられる確証がないこと、良い子育てをすることへの強い圧力が、少子化の根本的原因だとのこと。文化的なものだけに対策は難しそう。まず、何かあっても大丈夫という安心感をもたらす政策が必要だと思うけど、ベクトルは真逆。せめて子どもが伸び伸び過ごせる場を、と思っても減ってるし。子どもは未来からの贈りもの、今と未来をつなぐ架け橋。少子化の進行は、この国の行く末への絶望の果ての緩慢な集団自殺のようにも思える。価値観の変化の芽はあるけど、うまく育っていくかどうか。祈るしかない気分。

2020/11/27

よっち

1990年から30年間出生率が低迷する日本の少子化対策失敗の原因を分析総括し、対策は可能なのかを探る一冊。欧米には出生率回復した事例もありますが「子は独立前提・仕事は女性の自己実現・恋愛至上主義・子育ては成人まで」の欧州と「リスク回避・世間体重視・子供に対する愛着が強い」日本では事情が違うこと、前提となる未婚化問題や結婚・子育ての経済的側面に対する心理を軽視したことは大きかったですね。米のように階層二極化が少子化を解消する可能性を目指すわけにもいかず、失われた世代は取り戻せないだけになかなか厳しいですね。

2020/08/16

tamami

本書を読んで、突然のように昭和の時代に学校で流行った歌の歌詞が浮かんできた。「未知という名の船に乗り、希望という名の地図を見て・・・」日本の若者は、あるいは社会はいつから人生のリスクに対してこれほど許容度をなくしてしまったのだろう。20年近く前に『希望格差社会』に出会って以来、社会学者山田さんの目を通して世の中の動きを見ることを学んできた。今回も期待に違わず戦後の少子化対策の失敗原因を的確に析出してくれている。「リスク回避」と「世間体重視」の日本社会で、どう若者に船出させるか、残された時間は少ない。

2020/05/22

なっぱaaua

日本の少子化対策が何故うまくいかなかったのかを分かり易くまとめてくれた良書。娘が就職して子育て一段落した今、振り返ると合点がいくものが多い。娘の大学が通うの遠かったので、下宿を勧めてみたのですが、自宅から通うのが楽というのを認めてしまったという自分も何と日本的なんだろうと改めて実感。子供が中流以上の生活を送る見通しがあるかどうかが、そこにリスクを感じてしまうのだろうな、今の世の中では。筆者が最後に書く「将来にわたって、人並みの生活が保障されるという社会になることを願っています。」に激しく同意する。~続く~

2020/06/27

りょうみや

著者の本はよく読む。日本での未婚化・少子化の原因は現在の生活水準、自分が受けた教育水準を落としたくない、周りより低く見られたくないという「中流転落不安」というのが以前からの著者の主張だった。今回は、少子化対策がうまく行っている欧州の国と文化的な比較をすることによって、その主張により厚みを持たせる内容になっていた。これからの日本で将来の経済的不安を払拭することも、日本人の持つ「リスク回避意識」「世間体意識」を変えていくこともなかなか難しいが、後者の方がまだ可能性があると言う。

2020/12/07

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