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奇想、天を動かす (光文社文庫)

奇想、天を動かす (光文社文庫)

奇想、天を動かす (光文社文庫)

作家
島田荘司
出版社
光文社
発売日
1993-03-01
ISBN
9784334716622
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奇想、天を動かす (光文社文庫) / 感想・レビュー

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W-G

島田氏の御手洗シリーズ以外での代表作。再読し、この作品のトリックも金田一少年に流用されていた事に気がついた。社会派と本格のブレンド具合が絶妙で、本格の部分が浮いて見えたり、社会派の部分が胡散臭くなっていないところが、ここまでの評価を勝ち得た要因なのだろう。社会派の衣を纏わせた事で、手掛かりの提示の仕方がやや大味な点も臨場感に紛らせて上手く読ませているなと感心。ピエロ繋がりで新作「屋上の道化たち」を妙に連想してしまうが、出来は圧倒的にこちらに軍配が上がる。ピエロとミステリ、何故こんなに相性がいいのだろう。

2016/07/27

Kircheis

★★★★★ 島田荘司さんの作品中1、2を争う傑作。 日本の戦争犯罪、そして冤罪というタブーに正面から臨み、かつ本格ミステリとしても完成度が高い。 吉敷が真実を解明しようと戦う姿はカッコ良いが、本来単なるヒラ刑事に独自で捜査する権利はない(逮捕後72時間以内に検察官に送致される)はずだから、性格の悪い主任の言葉も少しは分かる。 ちなみに右寄りの方には受け入れがたいと思われる描写があるので、いっそ読まないことを勧める。

2019/08/15

buchipanda3

吉敷竹史シリーズ長編。何とも奇想天外な展開と仕掛けを味わえたかなり読み応えのある本格ミステリだった。初めて吉敷ものを読んだが、彼のキャラというか信条が真っ直ぐに伝わってくる作品でもあった。忽然と消えたピエロの死体、動き出す轢死体、突然宙に浮く列車など何じゃそれは的な不可能、不可解な謎が連なり興味を惹く。さらに事件の背景が変容していく様にも驚いた。当初は浮浪者による僅か12円のための殺人だったのが想像の付かない方向へ。これらが見事に一つの物語として仕上げられていた。最後に吉敷がガツンと。次は北の夕鶴を読む。

2020/01/12

セウテス

吉敷竹史シリーズ第10弾。本格と社会派の見事な融合作品と言われており、怪奇的な謎と論理的な推理、そして歴史問題や冤罪、差別など社会問題が語られている。物語冒頭北海道の列車トイレからの遺体の瞬間消失は、謎そのものが素晴らしい上に、その演出の仕方が心に残る強烈なものです。それなのに「金田一少年」のコミックで、トリックがネタバレしていた事に気がついて残念でなりません。何十年にも続く犯人の動機と事件の真相、吉敷が語る正義を成す立場の者が持つべき責任と葛藤、色々な意味でも読みごたえがあり、作者の思いが伝わってくる。

2017/11/24

勇波

感動しましたの一言。呂秦永の凄まじい人生。事件の壮大なトリックなんかはこの物語のほんのオマケみたいなものです。。「永遠の0」もいいけど、今読んでおかなければならないのはこちらだと強く思いました★

2014/07/23

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