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少女民俗学: 世紀末の神話をつむぐ巫女の末裔 (光文社文庫 お 23-1)

少女民俗学: 世紀末の神話をつむぐ巫女の末裔 (光文社文庫 お 23-1)

少女民俗学: 世紀末の神話をつむぐ巫女の末裔 (光文社文庫 お 23-1)

作家
大塚英志
出版社
光文社
発売日
1997-01-01
ISBN
9784334723491
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少女民俗学: 世紀末の神話をつむぐ巫女の末裔 (光文社文庫 お 23-1) / 感想・レビュー

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ころこ

直接の政治的なメッセージは皆無で、単行本はカッパブックスから出版されている。近年の著者に対する読者の不満が一掃されている原点のような本だ。子供と大人の間に「少女」を発見して、無意味とも思える枝葉末節な文化的現象を紹介している。しかし、民俗学的で現象学的な視線の先には、生産者でなく消費者を発見するというポスト・モダン社会に向かう新たな存在の発見でもある。民俗学と違うところは、既にあった風景の中から「少女」を抽出する品のような批評性にある。今思うと優れてアカデミックな、しかしオタク的でどこか気持ち悪い、著者の

2023/10/15

サイバーパンツ

少女たちは〈学校〉や〈部屋〉といった、誰にも所有されることなく〈少女〉が〈少女〉でいられる、閉ざされた清浄な無縁空間に、積極的に篭ることで、巫女の末裔としての力、〈妹の力〉を行使する。その最たるものが〈かわいいモノ〉に精霊を見出して、恋の行方を託したり、〈入浴〉や〈朝シャン〉などのハレの儀式によってケガレを祓ったりといった〈おまじない〉だ。少女たちは、このように巫女に徹し、少女あり続けなければならない。そして、それは、少女から大人への通過儀礼を用意できない近代社会に原因がある。

2016/09/04

お萩

少女に関して全てを民俗学で扱われてきた霊的な存在、あるいはそうなろうと(そうで在ろうと)する存在としてしまうようなまとめ方には首をかしげてしまうが、いくつかはそういう見方もできるのかと新鮮に思った。かつては自分も少女であったのだが、こんなに感じやすくはなかった気がする。時代背景もあるのかな。この時代の文化史の一角としても面白い。

2015/02/20

ぽて子

ずっと読みたいと思ってた本が偶然手に入った!この80年代の空気がたまらない。どこか煌びやかで画一的で閉塞感が溢れている。知らない時代だからそう思うのかもしれない。肝心の内容はというと、ちょっと堅く考えすぎな感じがした。男の人の考える「少女」って感じ。

2012/01/31

けんた

いい加減な本かと思ったらかなりしっかりした内容だ。大塚英志の他の本も読んでみたくなった

2020/07/14

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