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二進法の犬

二進法の犬

二進法の犬

作家
花村萬月
出版社
光文社
発売日
2002-02-01
ISBN
9784334732752
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二進法の犬 / 感想・レビュー

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chiru

二進法はコンピューターを動かす指の数。 相反するONとOFF。 生きるか死ぬか、白か黒か、勝負師の倫理観を絡ませ、人間にも社会にも適さない2択を指針とするハイリスクな生き様を描く。 極道社会から『人生は1度きりのゲーム』という真理を見出す平凡な家庭教師が、ヤクザとブラックジャックで勝負するシーンは息をつかせぬ緊張と弛緩の連続。 逃げ道を作らない生き方は、かかる重力が違ってみえる。 勝負や冒険を回避する副産物は、その先に何があるのか知らないままの人生。 濃厚なアウトレイジのようで、一気読みだった。★5

2018/07/22

ehirano1

再読。長いなぁ(笑)、しかし面白い。特にニヒリズムとリアリズムの問答はホントに面白いです。難しいことは問答形式にするとなぜか分かりやすいということを改めて実感しました。タイトルの二進法、本書では「ニヒリズムとリアリズム」をも表現しているように感じました。

2017/01/14

ehirano1

本書はある意味哲学書であるとさえ感じる部分があります。例えば、「憎悪には、愛情が張りついている。愛情というのに語弊があるならば、執着が強力に接着されて、憎しみとわかちがたいものになっている。つまり、こだわりだ(p176)」、など。う~~む、ムズカシイ、でも面白い。

2017/11/18

みやこ

白か黒か。0か1か。甘えと曖昧さを決して許さない人間たちの生き様の、何と苛烈で潔いことか。乾や倫子の放つ闇をより際立たせる昏い輝きには、妥協も逃げもない。だから惹かれる。強烈に。自分の狡さや弱さを誰よりも認識していた鷲津。目を背けがちな自己認識から逃げなかったからこそ、玄人とは相容れないはずの鷲津が彼らに受け入れられたのだと思う。悲劇を招いたのは白にも黒にもなりきれなかった彼の甘さ故だ。凄惨な血讐。道具にされた1号が哀れでならない。「今夜、愉しみにしています」ストイックさを最後まで貫いた中嶋に涙だった。→

2016/01/03

ehirano1

1000ページ超えの本なんて初めてかもしれません。内容も圧巻でした。

2015/10/03

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