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未明の悪夢 (光文社文庫)

未明の悪夢 (光文社文庫)

未明の悪夢 (光文社文庫)

作家
谺健二
出版社
光文社
発売日
2003-06-13
ISBN
9784334735050
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未明の悪夢 (光文社文庫) / 感想・レビュー

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セウテス

第8回鮎川哲也賞受賞のデビュー作品。阪神大震災の描写そのものが生々しく、決して忘れてはならない出来事であると、思い出させてくれる傑作です。未曾有の惨劇、被災者の声、救援の実情など、目を覆いたくなる臨場感が在る。剰りにも多くの人々が亡くなる、その影で連続殺人は起こっていた。主人公有希と探偵役雪御所圭子は、自らも震災により心に傷を負いながらも、事件の謎に立ち向かう。震災が起きたからこその謎である事は、考え抜かれた構成です。様々な考え方が在るとは思いますが、この様な形で震災を感じる事は大いに意味在る事だと思う。

2018/01/30

Yuki

集中して読んだ。時系列に沿って主要な登場人物の過去から現在が語られ、震災の「そのとき」にそれらの糸が交わる。震災小説として描写が生々しく、その中で殺人事件による数人の死について考えることについて探偵・有希真一が煩悶するところはミステリの本質をついていたように思う。ミステリとしてご都合を感じるところも多少ありながら、島荘的で派手な謎は面白かった。また有希が割と無神経で首をかしげるところもあったが、彼もまた災害で傷つき失いながらも立ち直ろうとする者なのだと思うと、その人間臭さがこの物語には必要だと思った。

2019/01/11

coco夏ko10角

第8回鮎川哲也賞受賞。阪神淡路大震災を扱った本格ミステリ。著者が神戸出身で実際に体験したらしく、地震の瞬間やそれ以降のシーンが生々しくてすごい。特にステーキ店での出来事は苦しくなった。 この本は「密室ミステリの迷宮」で紹介されていて興味を持って手に。どの密室も犯人も気になりその点ワクワクしながら読み進めた。震災ならではのトリックを堪能。

2014/07/30

hanchyan@今日も平熱

著者お初。とても面白かったが、読了に時間かかったってことは同時にしんどかっんだろうなあ読むのが多分。けどコツコツと誠実に積み重ねられるはなしは「Ⅲ それから」で一気に普段の(ミステリ読んでる)ペースに戻る。真っ先に想起されたのは“大量死とミステリ”だなあ、やっぱ。「哲学者の密室」そのものより直截に“特権的な死”について判ったような気がしたぞ(笑)。本格メソッドは、このまえの震災のとき「こんなこともあるかも」なんて漠然と想像してたような真相で、それを小説として読める幸せ、その“健やかさ”がありがたかった。

2014/07/29

はるるん

あの日、神戸を襲った未曾有の大災害、阪神淡路大震災。私立探偵有希は悪夢としか思えない世界で大勢の死を目にする。友人の占い師圭子もまた建物の下敷きになっていたところを有希が助け出すが、圭子の精神はぼろぼろに。そんな最中、連続猟奇殺人が起こる。震災においてはノンフィクションなので、こういった作品の設定に使うのは不謹慎という声がきっとあったであろう。しかし私みたいな読者がミステリー小説を通してあの出来事を体感するのは大いに意味のある事だと思う。ミステリー要素も奇妙極まりないので大変お気に入りとなった作品。

2017/10/26

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