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東京空港殺人事件 新装版 (光文社文庫)

東京空港殺人事件 新装版 (光文社文庫)

東京空港殺人事件 新装版 (光文社文庫)

作家
森村誠一
出版社
光文社
発売日
2004-03-12
ISBN
9784334736552
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ジャンル

東京空港殺人事件 新装版 (光文社文庫) / 感想・レビュー

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セウテス

〔再読〕羽田沖に墜落した旅客機の、原因究明に携わっていた全日空専務が殺害されます。事故かミスか機体の問題か、利権か因縁か様々な人々の思わくが絡み合います。二重の密室トリックに組織の理論、大きな運命のうねりを感じ引き込まれます。この作品は、森村誠一氏初期の新幹線、ホテル、空港を題材にした三部作の一つです。森村氏の特徴である過去の問題が原因となり、巡りめぐって現在の事件に繋がって行く犯罪の形が見てとれます。正に「因果応報」という森村作品のテーマを表現した最初の一冊であり、森村ミステリーで外せない基本作品です。

2014/09/19

geshi

企業問題を取り上げれば社会派ミステリーになるのか?飛行機墜落事故の調査に企業の利権が絡み、別の方向を模索する男が命を狙われながらも孤軍奮闘するテンプレートに乗った形。密室の謎が推理クイズレベルで長編を持たせられるものではない。一番の問題はこれが誰の物語にもなっていないこと。独り正義を貫く吉村も通しきれていない、夫を自己と保障の二度失った由紀子の悲しみも弱い、刑事たちはキャラ出てるけど執念って感じがない。ラストにある被害者と加害者の哀切な関係の物語にフォーカスした方がまだ良かったな。

2021/07/21

coco夏ko10角

『日本アルプス殺人事件』で空港ホテル殺人に少し触れられてて気になって手に。最初のアラスカでのジェット機墜落から引き込まれその約二十年後、東京湾でジェット機墜落そして空港ホテルでの密室殺人…。それぞれの立場での思惑が絡み合っていき…。いい社会派ミステリだった。

2020/05/08

クキモン

アラスカ山脈に不時着した飛行機の乗客の壮絶なサバイバル劇から始まり、数年後の羽田沖での旅客機墜落事故、航空会社の重役のホテルでの密室殺人事件と、次から次へ事件や事故が起こる目まぐるしい展開にページを捲る手が止まりませんでした。やがて航空機発注に絡む利権が背景にあることが明らかに。航空機のような多額の利益が絡むと、人間の命も軽く扱われることがあることに憤りと恐怖を覚えます。社会派ミステリーの王道とも言える名作です。

2021/05/26

ボブ

初期森村作品のトリックは無理が多いが、この作品はトリックよりも、航空会社の国際的契約を巡る競争、陰謀、様々な人間関係がミソであり、著者の中でも傑作かと思います、かなり楽しめました。

2021/12/04

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