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彼方へ (光文社文庫)

彼方へ (光文社文庫)

彼方へ (光文社文庫)

作家
薄井ゆうじ
出版社
光文社
発売日
2005-12-08
ISBN
9784334739898
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彼方へ (光文社文庫) / 感想・レビュー

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スリーピージーン

全然知らない作家だった。ラジオ番組「耳で聞く短編小説」で取り上げられた『自転車を漕ぐとき』が印象的だったので、本も読んでみた。短編小説8編。『無限ホテル』『トンボロ』『酒粥』が傑作だと思う。ファンタジーのようでもあり、ちょっと哲学的でもあり。すごく面白いとか劇的とかではないのだけど、後味がなんともいえずいい香りのする小品ばかり。別の作品『午後の足音が僕にしたこと』もいい短編集だが、こちらのほうが精選されてると思う。

2013/10/06

sai

八編の最終編「自転車を漕ぐとき」のために探し回った。不遇の男がロードレーサーを前にして、記憶を辿る。失意の彼をほのかに和らげてくれる「エミリー」に自転車店から電話をかけた彼はロードレーサーで旅に出るのだが…温かな再生の物語。自分はこの存在をラジオの朗読で知った。ただ仕事で頭も幕も聞けない故に1ヶ月探した。卸元にも在庫がなく、地元の図書館3つ、古本屋5軒をくまなく探したが見つからない。渇望は果汁をワインに変えるようだった。ついに読めたとき、掌編は薫り高い名品であったが、ミロのビーナスの腕を思い出した。

2013/09/15

sawa

旅にまつわる8つの短編集で、長すぎず短すぎずいい感じにまとまっていた。私の趣味ど真ん中とはちょっとずれてるけど、それなりに面白い作品だった。(薦めてくれた友人のど真ん中作品であることは理解できた。^-^)酒粥ってホントにある料理なのかな?

2012/10/08

ルナ

電子版で読了。全体的に切ない物語だった。大分麦焼酎二階堂のCMのような雰囲気がある。過ぎ去ってしまった日々が今現在の主人公の目の前に幻想あるいは現実の出来事として立ちのぼってくる描写は見事。最近は新作が出ていないが、新作を是非読みたい。

2019/08/25

morupooh

ブックカバーの挿し絵は、きっと旅行カバンなのだろう。 それぞれの想いが詰まった、人生という長い旅がとても印象的に、時に幻想的に描かれていた短編集だった。 一服の清涼剤、ってとこかな。 楽しめました。

2016/11/17

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