読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

わたしの台所 (光文社文庫)

わたしの台所 (光文社文庫)

わたしの台所 (光文社文庫)

作家
沢村貞子
出版社
光文社
発売日
2006-06-13
ISBN
9784334740863
amazonで購入する Kindle版を購入する

あらすじ

「番茶も出花。お茶に大切なのは、のみごろである。……つまり、美味しいものを食べるためには、すべて、ころあいこそが大事」下町育ちの著者は、日々の暮らしを心豊かにしたいと願い、質素で昔ながらの生活の知恵を大切にし、一日一日を丁寧(ていねい)に生きた。高齢化が進むなかで、古き良き時代の暮らしぶりを描き、失われつつある風習を現代(いま)の人たちに伝える好エッセイ集。

わたしの台所 (光文社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

バニラ @

下町生まれの気っ風のよさ、明治生まれの女の心意気、読んでいてとても気持ちが良かった。テレビで意地悪な姑役が多かった女優だけど実生活では夫と二人で子供もなく穏やかな人生を送った人。働き者で手仕事、料理に手を抜かない人(日常の生活がそんな感じなので)家事を苦に思わない人‥自分の視点で年老いたらどのように手抜きをしていらしたのか?と読み始めた私は恥ずかしさでいっぱいになった。最終章のひとりで生きる〜血のつながりにしがみつかない、家にこもって主婦業をして視野をせばめない〜は教訓として書き留めておきたいと思った

2016/02/04

あきまこ

図書館から借りた、古い単行本の方で読了しました。明治生まれのおばあさまの、明るさと清々しさ、軽やかさが余韻となる生活指南書でした。関東大震災や戦争を体験されてきたということを、愚痴っぽくならず、教訓めいたことを匂わすでもなく、さらりと書いてあるところがこのエッセイの良さだと思います。古いおばあちゃんの知恵なのかと思ったら、それほど時代がかっているわけでもなく、見習いたくなること多かったです。特に、家事を面倒だと思う気持ちを反転させるコツみたいなものは、すぐに実践したいし、時代を越えて共感いたしました。

2016/09/09

ヨコット

以前母が読んでいたのを思い出した。もう何十年も前だ。そう言えば母も米のとぎ汁を無駄にせず、植木にやったり外に撒いたりしていたが、貞子さんに学んだのか。そして主婦歴20年の私、この本にある事の半分も出来てない。若い頃は無理!と思ったかもしれないが、今ならそれがどんなに大切な事かよく分かる。是非この機会に学びなおそう。女優という仕事と家事を上手に楽しく両立していた貞子さん。でもどうしてもやる気の出ない時は一日中何にもしないでデレンコと過ごすのだそう。この辺りも私のような劣等生には有難い。

2016/03/15

ヨハネス

ドラマは嫌いなのでこの方のお芝居は見たことがないのですがそれでも知っている沢村さん。杉村春子さんと間違えられた話をユーモラスに、しかし怒るとは反対に困ってしまう様子が可愛らしいです。はい、あたしもよくどちらがどちらか混同してしまいます。お育ちは貧しいけど親はちゃんと食べさせてくれた「ひなたの雑草」だったとはいい表現。あたしも食べるのに困るほどではない程度の貧しさで育ったので共感できうれしいです。忙しい人なのに梅干し梅酒らっきょうやニンニク味噌漬けなど台所仕事を楽しむ所。全体に、とても気持ちよく読めました。

2017/11/21

きりぱい

布巾を1日20枚使うなんて、そういえば鈴木登紀子も同じような使い方をしていたなあ。昔ながらの家事を母親から教え込まれ、それが自然と普段に表れているのは同じ。だからこそ結婚したら仕事をやめる時代に、家事と女優業を両立できたとも言っている。70歳を過ぎても自分を律する心がけは、本人にとっては普通でも、こちらにしたら頭が下がる。下町の気風で綴られる話は、台所の話に限らず、身の回りや人づきあいの話など、ほんの少しこぼしつつ、若い世代への視線は優しい。調理の際に手で計る方法や、水を粗末にしない話が印象に残る。

2012/09/10

感想・レビューをもっと見る