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双月城の惨劇 (光文社文庫)

双月城の惨劇 (光文社文庫)

双月城の惨劇 (光文社文庫)

作家
加賀美雅之
出版社
光文社
発売日
2006-12-07
ISBN
9784334741778
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ジャンル

双月城の惨劇 (光文社文庫) / 感想・レビュー

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セウテス

加賀美氏初読みです。ドイツライン川沿いの古城に語り手であるパットが到着した日、城主の双子の妹マリアの首切り死体が密室の中で見つかる。この作品はカーへのオマージュであり、特に髑髏城を意識して作られているのがわかる。探偵の名前もアンリ・バンコランを想像でき、ドイツの警部との推理対決も楽しめる。一言で言って本格好き作者の古典ミステリーで面白い、けど充分とは言えない。現代の倒叙型や驚かせ型と違い本格古典を目指すなら、見る目の評価は厳しくなるのは仕方がない筈。作品も必要以上に長過ぎ、予想を超える展開も欲しいと思う。

2014/09/13

aquamarine

気になっていたのですが機会がなく…手に入れたときは訃報を聞いたときでした。思いっきり本格の古典ミステリ。どうも既視感があると思ったら、元はカーのバンコランのパスティーシュだったそうで、そのまま置き換えても違和感がありません。ああ、ミステリを読むってこういうんだったなと思い出させてもらえるようなガッツリ本格の密室とか密室とか密室とか…。ちょっと冗長に感じる部分はありますがよく練られていてトリックには感心します。ただ結末は私も、えっ?となりました。残念ながらもう作品は増えないのでゆっくり続きを楽しみます。

2014/09/14

カノコ

初、加賀美作品。きっと、氏は本格ミステリが大好きなのだろう。その情熱が伝わってくるコテコテで、トリックの大盤振る舞いな作品だった。二階堂の「人狼城」を彷彿とさせる作風。メイントリックは確かに面白い。ただ、最初の事件のある可能性について、何故誰も指摘しないのか。首切り事件ならば、当然のことなのに…。だが、そんな粗はありつつも、ハウダニットの部分はかなり評価できると思う。他の作品も是非読もう!と思って調べてみたら、氏は亡くなっているのか…この一作しか読んでいないが、惜しい人を亡くしたと思わざるを得ない。

2015/10/13

Zann

不可能犯罪、密室、連続殺人、伝説、双子の美人姉妹、双子の古城。本格推理小説ならではの題材のラインナップ。凄腕の探偵ベルトラン、ワトソン役であり書き手の主人公パット。562ページと大長編。…にもかかわらず、あまりにもパッとしなさすぎました(o´Д`)=з初読みの作家さんでしたが、長編の割りに伏線がほとんどなく、同じ場面の繰り返し。パットの必要以上の驚きと表現法にも鼻白みます(´-д-`)解説の二階堂さんの大絶賛ぶりも理解しがたく…。私にはちょっと合わなかったですε=(・д・`*)

2014/07/16

ホームズ

バンコラン・シリーズの贋作として書かれたらしいのでやはり似てる。面白くて好きなシリーズではありますが少し長いかな。それに2つめの密室のトリックは少し・・。確かに説明はできてますけどね。トリックの解説に図があるのが分かりやすくって良いな~(笑)

2012/09/01

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