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永遠の途中: 長編小説 (光文社文庫 ゆ 3-3)

永遠の途中: 長編小説 (光文社文庫 ゆ 3-3)

永遠の途中: 長編小説 (光文社文庫 ゆ 3-3)

作家
唯川恵
出版社
光文社
発売日
2007-08-20
ISBN
9784334742881
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永遠の途中: 長編小説 (光文社文庫 ゆ 3-3) / 感想・レビュー

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相田うえお

★★★☆☆20115【永遠の途中 (唯川 恵さん)】二人の女性が27歳から60歳になるまでを章単位に区切った構成の作品。内容は『隣の芝生は青く見える(の、女性バージョン)』みたいな話。当方的に捻ると『人生の相対性理論』かな。自分の立ち位置から他の人を見る、逆にその人から見た自分、相対する比較対象が無ければ、何も嫉妬したりする事も起きないでしょうに、つい、相手の動きがいい感じに見えるのね。自分は自分!人は人!です。ん〜〜、分岐点で自分が選ばなかった方の人生を歩んだらどうだったか気になりませんか?

2020/11/05

miww

面白かった。同期入社の薫と乃梨子。2人は正反対の人生を歩み始める。結婚し専業主婦になる薫、仕事に生きる乃梨子。お互いに相手に嫉妬、妬み、羨望など様々な感情を抱きながら結局選ばなかったもう一つの人生を思い自分の選択に揺れる。27歳から60歳までの2人、そのどちらにも共感しながら客観視もできるのはこの歳になったからか‥。自分の選んだ人生、自信を持って生きよう。「どんなに悲観的に考えても物事はどうせ何も変わらないのだら、だったら楽観的に生きた方がずっと得だ。」60歳になった乃梨子の言葉、全く同感です。

2016/04/12

優希

同じ歳の女性2人のパラレルワールドストーリーでした。それぞれ選んだ道があり、ないものを見つけていく。女性の生き方には正解などなく、それぞれが手探りで歩んでいく人生なのですね。

2022/08/26

うわじまお

tnyakさんの感想を見て読んでみた。20代から60代まで、家庭を選んだ女性、仕事を選んだ女性の人生の軌跡。お互いがお互いに憧れながら、優越感と嫉妬が繰り返される。今の自分が生きてみたいのは、自分が選ばなかった人生。でも、その人生を選んでいたとしても、結局元の選ばなかった人生を思って後悔しているかも? 人生は一度きり、いくつになっても大人になれず悩んでいる。諸行無常の本質を教えてくれた一冊でした。必読かと。tnyakさん、ありがとうございました^^

2017/01/06

mazda

面白さは、唯川さんの作品の中でも際立っているような気がします。一気読みでした。細かい心情の変化や、嫉妬、倦怠、諦め、いろんな思いがうまく表現できていて、かなり気持ちが入りこんでしまいました。主婦を選択しても、独身のキャリアウーマンを選択しても、お互いにないものねだりをしちゃうんだろうな、という部分は、とても共感できるところ。20代から60代までの話を1つにまとめる手腕もすばらしい!オススメの1冊です。

2014/03/10

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