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冥府神の産声 新装版 (光文社文庫 き 12-4)

冥府神の産声 新装版 (光文社文庫 き 12-4)

冥府神の産声 新装版 (光文社文庫 き 12-4)

作家
北森鴻
出版社
光文社
発売日
2008-11-11
ISBN
9784334745073
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冥府神の産声 新装版 (光文社文庫 き 12-4) / 感想・レビュー

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hirune

医療ミステリーって、シチュエーションが色々ややこしくて難しい^^;読むのにちょっと時間がかかってしまいました。人が殺されていくのに、犯人探しはどーでもいい感じで 警察なんて有って無きの如し。政界と医学界と製薬会社と裏社会の闇が深〜いなぁと思わされた。私としては九条がやったことが一番許し難いんだけど。。トウトの謎が全く解かれてないし、これから彼女がどうなるのか気になるのだけれど、この続きが書かれた本は存在しないのかしら?

2017/12/17

セウテス

移植推進派の代表格の教授が殺害され、後を継ぐべき助手は何故か謎の少女とホームレスになっていた。まだ心がざわついている様です。兎に角、圧倒的な取材力、徹底的な下調べを基に書かれた作品です。医者でもない作者が、医療界や薬品メーカーの裏側に斬り込み、一寸したミスリードを誘う作品等とは一線を画す、骨太の直球勝負のミステリーです。生と死の境界線を探っていながら、人間が作っている業界の恐怖をひしひしと感じます。犯人のトリック云々と言う話ではなく、「テロリストのパラソル」を思い起こさせる隠謀サスペンスで一気読みです。

2014/09/06

nobby

うーん、自分にはあまり響かなかった作品…確かに医療界、薬品業界など生半端でない取材によるであろう描写には感銘。そして“脳死”という難しいテーマをめぐり、推進・慎重のせめぎ合いは読み応えあるものの、あまりピンとこなかった。その展開として、ホームレスや国会・官僚など社会背景を広げ過ぎた感じが少し薄く感じてしまうのか。もっと“アヌビス”の犯した実験の様子とか“トウト”の真実とかを丁寧に読みたかった。最後の相馬への援軍は確かに恐怖与えるけど、あんまり気持ちよくない…

2014/10/24

森オサム

脳死、臓器移植をテーマにした、社会派医療ミステリー。25年前の作品なので、当時とは脳死、臓器移植に対する考え方もかなり変わったとは思う。しかし、「第二人称の死」に関しては、個人個人の想いは法律の問題では無いし、自分なら、と置き換えると永遠に難しい話だと思った。さて、本作の評価ですが、正直イマイチかな。色々広げてはいるが綺麗に畳み切れて無い、と感じるし、謎の組織や謎の少女が訳分からん過ぎて、シリアスな展開が台無しでは?。ホームレス村を舞台にする必要性もなぁ…。意欲作だが詰め込み過ぎたか、著者にしては残念。

2022/08/18

はつばあば

36年前の和田教授の心臓移植から15年。国が音頭をとって臓器移植、脳死容認を推奨し、生命が、方や粗末に、方や生きる喜びに輝き医療は発達してきた。脳死は完全な死であるのか?。政治的な圧力はどの分野にも存在するが、死は唯一公平なものであるはずだ。

2014/09/06

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