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漱石と倫敦ミイラ殺人事件 完全改訂総ルビ版 (光文社文庫 し 5-38)

漱石と倫敦ミイラ殺人事件 完全改訂総ルビ版 (光文社文庫 し 5-38)

漱石と倫敦ミイラ殺人事件 完全改訂総ルビ版 (光文社文庫 し 5-38)

作家
島田荘司
出版社
光文社
発売日
2009-03-12
ISBN
9784334745684
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漱石と倫敦ミイラ殺人事件 完全改訂総ルビ版 (光文社文庫 し 5-38) / 感想・レビュー

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🐾Yoko Omoto🐾

めちゃくちゃ面白かった!!ホームズと漱石どちらのファンもきっと満足できること請け合いの島荘流パスティーシュ作品。イギリス滞在中の漱石が下宿部屋に夜な夜な出てくる正体不明の声に悩まされたことをきっかけにホームズ・ワトソンと知り合い、その後に起こった奇怪なミイラ男の事件に巻き込まれる。漱石とワトソンそれぞれの視点で一つの物語が交互に語られる構成が面白く、特に出会ったばかりのホームズ像を語る漱石の手記は爆笑必至(笑)両作品の小ネタも多く始終ニヤニヤしっぱなしでミステリパートからラストのホッコリまで大満足の一冊。

2014/09/01

mocha

留学先のロンドンで、漱石とホームズが出会ったら…。漱石目線のホームズはなんとも奇矯な御仁。ワトソンの語りと交互に綴られるので、子ども向きとしては読みにくいかもしれない。史実と混同しそうだし。でも、ホームズものを踏襲した古めかしい文体は、懐かしくもうれしい。別れのシーンがとてもきれいだし、にやりとさせられた。あとがきならぬ「特別エッセイ」に書かれている本格ミステリーの定義には今さらながら「へえ〜!」著者の児童向け『透明人間の納屋』を再読したくなった。

2016/05/05

chiru

なんて魅力的な設定! ロンドン留学中の夏目漱石とホームズがタッグをくみ、一夜にしてミイラとなる怪事件に挑みます。 かなり変人寄りのホームズと漱石の距離が徐々に縮まり、別れのシーンは暖かく感動的。 ラストの清々しさは、わたしが読んだ島田さんの作品の中で一番かも。 そして、さりげない『猫』エピソードに「あっ!!」と言わされてしまうのも微笑ましいです。 パロディとロマンのブレンドが心地よく、思いがけない優しい謎解きも大満足。 ★5

2019/04/13

セウテス

英国滞在中の夏目漱石が、シャーロック・ホームズを訪ねた事から、一夜にしてミイラになってしまった怪事件を手伝う事になります。本作の特徴であり注目すべき処は、語り手がワトソンからみた同じみのホームズと、漱石からみたチョッと変わった印象を受けるホームズを、交互に描いて話が進む事である。勿論各パートの語り口が両名の特筆を見事に表現しており、ホームズのパステーシュとしては、完成度の高い作品になっていると思います。ミステリーとしても、島田氏らしい落とし方をしたなぁと充分楽しめますが、最期の締め方には拍手を贈ります。

2016/04/14

みゆ

おもしろかった~ヽ(^o^)丿 夏目漱石は英国留学中にベイカー街でホームズに出会い、怪奇な難事件解決に一役買っていた!というお話。ホームズの変人ぶりや英国人の東洋誤解に『ここまでディスっていいの?』って大笑い。でも全体に流れるホームズ物らしさは健在で、後半のホームズはとってもカッコ良かったです。私はシャーロキアンではないので気づかなかった仕掛けがたくさんあったのではないかと思うのですが、それでも十分楽しめました(^^♪

2019/08/29

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