松本清張短編全集 10 (光文社文庫 ま 1-22)
松本清張短編全集 10 (光文社文庫 ま 1-22) / 感想・レビュー
カザリ
なんだろうなあ、面白いかっていわれると難しいなあ。うまいけど、テンションさがるっていうか。。あと一歩みたいな作品が多かった。潜在光景は、ラストが読める。剥製は、ばらばらな印象。支払いすぎた縁談は、今やったらしゃれにならんくらい被害者でそうで、これはおもしろいかもしれない。。なんだろう、全体に楽しめなかった(~_~;)
2015/05/19
KAZOO
8つの短篇が入っています。時代小説が1編で最初の頃に比較すると少なくなっています。この中ではやはり表題作と潜在光景がいいと思いました。ミステリーとは言えないのですが、表題作は権力に翻弄される人間を描いて清張の得意とするところです。
2015/01/03
とろとろ
作家が作品を発表すれば、それに対する賞賛だけではなく少なからず批判を受け、あまつさえ辛辣な酷評を聞くこともあるだろう。それを笑い飛ばし、また真正面から受け止めようとするのは、知識に裏付けされた自信か、何事にも惑わされない信念か。はたまた、他者のさまざまな反応のエネルギーを吸い取るためであらうか。読んでいる間に気分がどんどん陰鬱になってしまうのは、自分も吸い取られているからで、こうして沢山の読者のエネルギーを溜め込んで、新たな作品の糧にしようとする作家の魂胆にまんまとハマってしまったのかもしれないと思う。
2015/11/26
団塊シニア
人間社会には様々な力関係が張り巡らされてる。表題作「空白の意匠」は地方新聞の広告部と広告代理店の力関係である。主人公の広告部長が最終的に広告代理店の権力に翻弄され退職に追い込まれる姿はサラリーマンの悲哀を感じ、身につまされる。
2012/07/26
ランラン
時間がない平日に松本清張短編集は1日1話読むには丁度良い長さ。短編といってもどれも引き付けられる内容であり1日の終わりの日課になりつつなります。
2021/06/13
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