読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

夜叉桜 (光文社時代小説文庫)

夜叉桜 (光文社時代小説文庫)

夜叉桜 (光文社時代小説文庫)

作家
あさのあつこ
出版社
光文社
発売日
2009-11-10
ISBN
9784334746766
amazonで購入する Kindle版を購入する

夜叉桜 (光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

KAZOO

あさのさんの時代小説シリーズで「弥勒の月」に続いての2作目です。やはり、同心と親分と小物屋の主人との3人がメインです。今回は春をひさぐ女たちが殺されたりする連続殺人事件のような様相を呈します。最後のその背景もわかるのですが、その間この3人のやり取りなどが結構興味を惹き建てます。とくに小間物屋の主人には、元居た藩の騒動がらみに巻き込まれそうになったりしています。この部分も結構長く続きそうな気配です。

2019/07/27

あすなろ

闇は隠れようがいつか必ず引きずり出してやる。歪形な男達が迫る弥勒シリーズ2巻。もうカッコ良すぎるハードボイルドに酔いしれた。結構、読了後、繰り返し言葉変えて同じことを述べてあるのではあるが、男の心に訴えるものあり。プツリと断ち切れる音がしたなら、信次郎と伊佐次の肌を突き、彼等の出番である。また、3巻を楽しみにするとしよう。

2017/09/18

じいじ@只今、リハビリ中

 江戸時代が舞台の『弥勒の月』の第二弾。次々に遊女が殺される事件が…。人間の生と死を根底にした昏い重い内容だが、引き込まれる小説だ。主人公・同心の信次郎、岡っ引の伊佐治のコンビと小間物屋「遠野屋」の主、三人の虚々実々の駆け引きが絶妙で面白い。私的には、信次郎の仕事にも女にも頑固で一本気なキャラが気に入っている。人生に達観した「女に溺れて堕ちるのも、女と共に生きるも似たようなもの。しょせん束の間の夢でしかない…」彼の一端が垣間見えます(女郎宿の天井を睨んでの独り言)。シリーズ第三・四弾がますます楽しみだ。

2018/04/30

kishikan

あさのあつこさん初読み。題名に惹かれて購入したのですが、あにはからんや期待以上のお話でした。時代小説としてはもちろん、ミステリとしても逸品!連続殺人事件の謎解きの妙に加え、いずれも陰の人生を背負っている同心信次郎と小間物問屋の主人清之介のやりとり。そしてそれに絡む岡っ引の伊佐治親分の人間味あるやりとりの見事なまでの紋様と、一人称が場面ごとに切り替わり、まるで映像を見ているような巧みな構成。「人は鬼にも仏にも、弥勒にも夜叉にもなる」。これは前作の「弥勒の月」を読まなくては始まらないな、とちょっと後悔・・・。

2011/05/05

greenish 🌿

江戸の町で女郎が次々と殺された。同心・信次郎は、被害者が挿していた簪が小間物問屋・清之介の「遠野屋」のものと知る。因縁ある二人が再び交錯したとき、事件の真相とともに女たちの哀しすぎる過去が浮かび上がった。『弥勒の月』に続くシリーズ2作目  ---生きることに飽いている信次郎と過去を断ち切ろうとする清之介。磁石の対極のように反発しつつも惹かれあう。その間を繋ぐ伊佐治。互いの腹を探るかのような関係に微妙な変化があった今作。闇を抱える男たちの葛藤に心が揺さぶられる。弥勒にも夜叉にもなれるのが人。深いです。

2013/07/15

感想・レビューをもっと見る