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いま、殺りにゆきますRE-DUX: 恐怖実話集 (光文社文庫 ひ 14-3)

いま、殺りにゆきますRE-DUX: 恐怖実話集 (光文社文庫 ひ 14-3)

いま、殺りにゆきますRE-DUX: 恐怖実話集 (光文社文庫 ひ 14-3)

作家
平山夢明
出版社
光文社
発売日
2010-06-10
ISBN
9784334748067
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いま、殺りにゆきますRE-DUX: 恐怖実話集 (光文社文庫 ひ 14-3) / 感想・レビュー

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夢追人009

「夢さん」こと平山夢明さんの名作シリーズ2冊から31編を自選し書き下ろし3編を加えた傑作集なので今回は再読と同様の読書でしたね。前の2冊のレビューでは意識して、えげつないグロイ作品は避けてなるべく無難でスマートな作品を選んでいましたが、やはりそれでは著者の最良の部分が隠れたままになり良くないと思いましたので今回は取り分け強烈な作品を選びましたよ。『みっくちゅじゅうちゅ』社会人になって2年目の恵子さんは大学時代から付き合っていた彼と別れる決心をした。彼は就職活動を止め大学院に行くと進路変更し結局院に落ちた。

2021/03/21

ももっち

いつもの鬼畜系の平山さんのつもりで読んだけれど、拭いても落ちない汚れのように後を引いて怖い。これは、シリアルキラーに限らぬ壊れた者たちから、壊れた理由で理不尽な暴力と甚振りを、受ける側の話なのだ。経過とか繋がりとか関係なく突然訪れる災難。何気ない笑顔を、通りすがりの人にかけることも、いたわりや励ましの言葉をかけることも怖くなる。恐怖は「おそれ」。これから、起こるかもしれない不吉に杞憂する心。それを植え付ける呪いをかけられたようだ。私、公園のトイレは絶対入らない。ヤクザの所業に溜飲を下げたのはこの本くらい。

2017/06/03

Yosshiy

平山作品初読み。これは何なんでしょ? 31話収録の実話短編集と言うけど、これ本当に実話なの⁉︎実話だとしたらホラーとか身の毛もよだつとかのレベルでは無く、この世の終わりだわぁ。悍ましいし胸糞悪いし、恐怖が度を越すと吐き気を覚えるんだなと自覚させられた。トラウマになりそうだわぁ…。娘には一人暮らしや夜道の一人歩きは絶対させられないです。ただ平和に見える日本でもサイコパスや変質者はいるわけで、自分は大丈夫と高を括らずにと良い教訓になった一冊でした?オススメは絶対しない(笑)

2019/01/18

おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ

袋が通る玄関口に痩せたおじいさんが立っていた。どうやら隣人の父親らしかった。隣人はかつて大学で教授をしていた人物らしく、私と同い歳だった。私は自分の部屋に戻り、ぬるいままビールを飲んだ。そして冷蔵庫から肉を取り出し、焼いて食った。この数日間、薄い壁を隔てた2メートルほどの距離で沈黙していた人は、どんな事情があってこんな所に独りで澱んでしまったのだろう。せめて合掌でもと思ったが線香がないので昔バリ島で買ったお香を焚いたらフランジパニのいい匂いがした。……完全にレビューではない暴挙を神よ赦したまえ、アーメン。

2017/09/13

Akira

★★★ これはまずい。これはやばい。週刊誌の三面記事事件簿的なショートショート。これって実話?それとも夢さんの創作? 実話でも怖いし、創作だとしても夢さんの頭ん中まじ怖い。短いと思って油断してると、だんだんとキツくなっていくから気を付けて! やっぱ夢さんは現実離れしたエログロがいいなぁ。最後の解説は夢さんの人なりが垣間見る事ができて唯一良かった。

2020/03/21

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