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生きているのはひまつぶし (光文社文庫 ふ 22-1)

生きているのはひまつぶし (光文社文庫 ふ 22-1)

生きているのはひまつぶし (光文社文庫 ふ 22-1)

作家
深沢七郎
出版社
光文社
発売日
2010-10-13
ISBN
9784334748609
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生きているのはひまつぶし (光文社文庫 ふ 22-1) / 感想・レビュー

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メタボン

☆☆☆ とりとめのない話を思い付くままに語ったエッセイ(というよりインタビュー?)。東京は人口50人で良いなどと過激なことも言っており、ある意味達観してなければ言えないこと。SDGsが大きな流れとなっている現代、深沢のような生き方は大いに見直されるべきなのかもしれない。著作としてはやはり小説に大きく劣る。

2021/06/07

いちねんせい

前に読んでとても衝撃的だった『楢山節考』の人である、ということで読まないわけにはいかないと、買ってみた。予想していたものとは違ったが、三島由紀夫に対する考察が私にとっては衝撃的で、今こんなことを真正面から言える人がいるのかしらと、どきどきしながら読んだ。それから、「忘れること」の大切さと、ひまつぶし。また『楢山節考』を読むことにしよう。

2016/11/15

りー

完全なるジャケ買いだったのだけれど、深沢七郎が僕の期待していた様な方向性のぶっ飛んだ人間ではなくてちょっぴり残念。僕の求める奇人変人というのはこういう達観した様なタイプではなくて、自分がアウトローだと気付けない程に鈍感で、だからこそ世間から隔絶されている人であって欲しいのだ。まあ僕の好みの話であって、深沢七郎が一般的だとかぶっ飛んでないと言っているわけではないんだけれど。ラブミー牧場のネーミングは間違いなくぶっ飛んでるよ。僕なら付けん。

2015/06/18

小豆姫

たけしさんの語り口にちょっと似てる。口述筆記なのかな。酒飲んでグダグダくだまいてるおっさんの繰り言みたいで好き勝手の言いたい放題で過激だけど、達観してて深いものもある。死ぬことはほんとにありがたいこと。何をしに生まれてきたかなんてわからなくていい。とにかく嫌なことは忘れて楽しい瞬間をたくさん作って、ひまをつぶしながらぼーっと生きる …なんて何かいいね。

2019/03/23

かわかみ

面白い人らしいので読んでみた。「オレには生きていることが青春だからね。死ぬまではずーっと青春の暇つぶしだね。人生とは、何をしに生まれてきたのかなんてわからなくていい」と本書の終わりのほうにある。ある面でリアリストだと思うけれど、強いて言えば老荘の徒と見ることもできるかも知れない。人間の自然の性(さが)を尊重して、文明の建前を嘲笑う。だから三島由紀夫は少年文学と酷評するし、自らがクラシックギタリストでもあるのに、クラシック音楽は思想や感情や空想をのせようとするから本来の音楽とは違う道だという。半分うなずく。

2023/03/07

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