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車輪の下で (光文社古典新訳文庫)

車輪の下で (光文社古典新訳文庫)

車輪の下で (光文社古典新訳文庫)

作家
ヘッセ
松永美穂
出版社
光文社
発売日
2007-12-06
ISBN
9784334751456
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車輪の下で (光文社古典新訳文庫) / 感想・レビュー

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おか

十代の頃に読んだ時は まあ自分が受験勉強していた時なので「「余り勉強し過ぎて 心身が壊れるの嫌かも 」と勉強しない良い言い訳を見つけた!みたいな感があった 笑。今回読んで 一番感じたのは ヘッセの自然描写の巧みさ。ハンスの目を通して 体を通して感じられる 空 木々 風 等まるで自分が感じられる様な描写であった。この小説はヘッセが自分の体験を語ったもののようだが ヘッセ自身はハンスの様に壊れることもなく きっちり著作として表現している。若い頃はこのハンスの最後に憧れ、自分にもこんな最後をと思ったものだ笑

2017/04/20

ワッピー

読書会課題検討本として。40年間延期してきたものの、ついに年貢の収め時。秀才がエリートの通う神学校に進学したものの、次第に学問から乖離し、ついに退学となって地元で職人の道に入るも、女に振られ、大酒を飲んだ挙句に溺死する落ちこぼれ話のように見えますが、美しい自然描写を背景に思春期の危うい精神バランスが崩れてしまった少年の苦悩を描いた名作です。この本は若い人向けに薦められることが多いと思いますが、生きることの懊悩と美しさをわかってからでもいい気がします。勉学に励め!なんてつまらないメッセージはいりません。

2019/02/05

ニクロム

ハンスには才能があり、その才能ゆえに周囲から大きな期待を寄せられる。あるべき姿を要求してくる他者の目がハンスには強く内面化されている。疑問を持たずに期待に応えられたときはまだいい。しかし、一度疑問を持ってしまうと、自己と他者が自分の中で対立することになる。そういう葛藤は結構キツい。自分の存在意義がぐらついてしまうから。僕自身苦しんだ経験があるし、他にもたくさんのハンスがいるだろう。結末は大人のエゴを痛感させる悲劇だが、現実の少年は負けるわけにはいかないのだ。読みながら高橋優の「少年であれ」が頭に浮かんだ。

2015/07/05

いりあ

ヘッセが1905年に発表した自身の学生時代を描いた自伝的な長編小説。初めて読んだのは、中学生の頃に新潮文庫から出ている高橋健二訳でしたが、今回は新訳で。しかし、100年以上前の作品が、今も読む度に新しい感動を生みだすという持っている力に本当に驚かされる。ハンスの周りにいた大人たちがもっと色々なサインに気づいていれば、彼は死なずに済んだんだろうと思うとやるせない気持ちになる。新訳はかなり読みやすいので多くの人に読まれると良いな。とは言うものの、四苦八苦しながら、あえて旧訳で読むという選択肢も面白いと思う。

2014/11/24

ぽてち

100年以上前に書かれた古典だが、若者の情熱と苦悩、無理解な大人との対立などが描かれており、現代に通ずる感性を感じた。けれども、主人公の迷い込んだ袋小路はつらすぎて、途中からなかなか読み進めなくなってしまった。若い頃はこうした作品を読むのを敬遠していたが、主人公と同じ年齢のときに読んでいたら、なにかしら得るものもあったかもしれない。

2020/04/30

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