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罪と罰 (1) (光文社古典新訳文庫 Aト 1-7)

罪と罰 (1) (光文社古典新訳文庫 Aト 1-7)

罪と罰 (1) (光文社古典新訳文庫 Aト 1-7)

作家
フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
亀山郁夫
出版社
光文社
発売日
2008-10-09
ISBN
9784334751685
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罪と罰 (1) (光文社古典新訳文庫 Aト 1-7) / 感想・レビュー

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こーた

新潮文庫の工藤精一郎訳で一度読んだが、今度は光文社古典新訳文庫の亀山郁夫訳で。読みやすい。読みやすすぎて流し読んでしまうくらい読みやすい。流れてゆくところは同時代的だったり、ふざけている箇所だったりで、ふうん、くらいで過ぎていっていいのかもしれない。そこが読みどころでもあるのだけど。何だか、畏って読む難解な古典文学、てだけじゃない莫迦々々しさが炸裂している。ラスコーリニコフの運命は勝手に変転していく。老女殺害とは関係なしに。いろんなひとがひっきりなしに訪ねてくる。殺人なんてしなくてもよかったのに。

2023/08/16

ハイク

1865年ロシアの首都サンクトペテルブルグで起こった殺人事件等をモデルにして書いたという。主人公ラスコーリニコフは首都に下宿している貧乏元学生である。多くの人々は毎日の生活で生きるのに一生懸命である。読み進めていくと著者の状況描写や人物の心理描写及び独白がすごい。微に入り細に入り活字に表す。並みの作家にはとても真似が出来ない。主人公は高利貸しの老婆の殺害を企んだ。それは一つの命と引き換えに何千という命を腐敗や崩壊から救うためである。貧富の差が激しい格差社会においてどう生きるかが一つのテーマであるのだろう。

2016/08/24

ミッフー

翻訳は非常に分かりやすい表現を使い、文字も比較的大きめに書かれ、光文社及び訳者亀山氏には僕を含めた凡人レベルに合わせて頂き感謝感激雨あられ😊これが岩波だと途中挫折絶対間違いなしだったかな❓それにしても、この荒廃し嘔吐臭漂うペテルブルク、精神的に自らを追込み常に相手を論破し破壊をこころむ主人公ラスコーリニコフ、何という暗さや背景であろう💦1週間の出来事云々よりも心の動きや風景、容姿変化に大半ページを費やす、これが噂のロシア文学か⁉️ロシアの人が村上春樹好きなのも分かる気がする🤔さあ、次へ進もう👍

2019/03/29

ペグ

旧翻訳本は、ウオッカの酒臭さ、靴下のすえた臭い、人々の吐く息づかいに、辟易とし、何よりも字が小さくて、中途で挫折し本棚の奥で眠ったまま放置されていました。 今回図書館で亀山訳を発見!!亀山先生の翻訳の読みやすさは「カラマーゾフ〜」で経験済み。不思議と匂いもそんなに気にならず、サクサク読める!この巻ではラスコーリニコフの動機も判らず、只々精神状態の不安定さに読者のわたしは振り回されっぱなし。暑い夏に、より熱いドストエフスキーの世界です。やはり登場人物は饒舌でした(*^^*)

2019/07/25

やきいも

主人公ラスコーリニコフは大きな使命の為には人を犠牲にしても構わないと考え、金貸しの老女の殺害を企てるが...。ロシア文学の名作という事で難解な文章を予想していたが、意外と読みやすい。亀山さんの新訳のおかげだろうか。「殺人事件の犯人は捕まるのか?」という謎解きミステリー小説の雰囲気もある。しかし、やはり作品全体には重い空気が漂っている。「罪と罰〈2〉」へ。

2015/10/23

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