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ピノッキオの冒険 (光文社古典新訳文庫 Aコ 9-1)

ピノッキオの冒険 (光文社古典新訳文庫 Aコ 9-1)

ピノッキオの冒険 (光文社古典新訳文庫 Aコ 9-1)

作家
カルロ・コッローディ
大岡玲
出版社
光文社
発売日
2016-11-09
ISBN
9784334753436
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ピノッキオの冒険 (光文社古典新訳文庫 Aコ 9-1) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

あらすじと装丁家、祖父江慎氏の愛読書と言う事だけは知っていた『ピノッキオ』。実はディズニー版は未見です。最初、子供たちの意表を突くような語りで始まるのが斬新ですね。そして鍛冶屋のおじさんとジュゼッペさんのダチョウ倶楽部のような喧嘩が可笑しい。さて、ピノッキオですが、ちょっと、悪童寄りの普通の子供に見えます。だって子供は庇護者に依存するし、悪い事を知って言い訳して罰を逃れたい気持ちも悔悛するもすぐに楽な方に流されるのも当たり前だもの。映画『ほんとうのピノッキオ』の予告を見ると原作に忠実なのが分かります

2021/11/27

Willie the Wildcat

頭の中はディズニー一色。クリケットのいきなりの”変異”、オチは鮫・・・?!う~ん、知らなさすぎたなぁ。(笑)社会的弱者の置かれた法治国家。根底の他者への慈愛が、警察犬とマグロに伝わり道を拓く。差別、先入観が渦巻く中で、気づく愛情。世の中お金じゃ買えないものがあるんだよ!原著のMSG性と共に、時代背景を踏まえた巻末の解説も読み応えアリ。違う意味で、ディズニーのMSG性にも納得感。

2017/04/03

いたろう

イタリア映画「ほんとうのピノッキオ」を観て、ディズニーアニメとのキャラクター像、ストーリーの違い、ダーク・ファンタジーのような雰囲気に驚き、では、「ほんとうの」原作はどういう話なのだろうと手に取った原作小説。確かに原作は、ディズニーアニメより、映画「ほんとうのピノッキオ」に近いが、原作は、子供向けにしては長い話で、映画は、その原作のすべてのエピソードを描いてはいないことが分かった。そして、ダークさでは、映画以上の部分も。物語の最初の方で、ピノッキオが、「お話しするコオロギ」を殺してしまったのにはびっくり。

2021/11/11

夜長月🌙

1883年に書かれた「ピノキオ」の原作です。ディズニー映画の「ピノキオ」があまりにも有名なのでほんとの話は衝撃的でした。「ピノッキオ」の悪いこと、悪いこと。時おり反省もするのですがすぐに忘れて怠けて遊んでばかりです。あの愛らしいピノキオはどこに行ってしまったのでしょうか。しょっぱなからよき仲間であるはずのコオロギをつぶして殺してしまいます(幽霊としてよみがえりますがひどい話です。)。こんなに長い冒険とは知りませんでした。

2023/04/06

なる

おかしい…これは本当に自分の知っている「ピノッキオ」なのだろうか…? D社のアニメで慣れ親しんだピノッキオを念頭におきながら読み始めると途端に戸惑う。確かに設定はあの、嘘をつけば鼻が伸びる木の人形。優しいジェペットや、色々とサポートしてくれるコオロギ…それらもしっかりと登場「は」するけど…読めば読むほどD社の作品が良心で彩られたものだとわかってくる。原作者はしぶしぶ書いたそうでヤケクソ気味なバイオレンスとサディスティックが衝撃的すぎる。成長譚の面でも充分に愛があふれていて終盤は素直に感動するやっぱ名作。

2022/08/23

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