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デーミアン (古典新訳文庫)

デーミアン (古典新訳文庫)

デーミアン (古典新訳文庫)

作家
ヘッセ
酒寄進一
出版社
光文社
発売日
2017-06-13
ISBN
9784334753559
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デーミアン (古典新訳文庫) / 感想・レビュー

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naoっぴ

主人公シンクレアの自我と魂の放浪の物語。謎めいた雰囲気を持つデーミアンとの出会いから神秘的な思想に傾倒し、自分たちには特別な「しるし」があるとして互いに結びつこうとするところには選民思想の匂いが感じられたが、思春期にありがちな自意識なのだろう。大人びた友人への憧憬や、特別な異性への崇拝、性に対する抑えがたい嫌悪と欲求など、彼らの心の揺れ動きは青く瑞々しい。自分自身に「成る」ため、自己をどこまでも追求し苦悩する姿も成長の過程か。新訳も大変読みやすく、面白かった。

2018/11/14

巨峰

第一次世界大戦前、旧世界の終わりを迎えようとするヨーロッパ。古く伝統的で精神的な世界と新しい神のない世界とのせめぎあいのなか、振り子のように振られてしまう若いシンクレアの物語、デーミアンは彼に影響を与える上級生。「しるし」とか選民思想的な主人公たちの会話は気に入らないけど、若い頃に読んでいたら感銘を受けたかもしれない。そう若い人向けの文学だとおもう。自分が自分になるために殻を破るためにもがかなければならない。

2017/09/02

まりお

デーミアンはシンクレアの導き手、困ったときに助言をくれる魔法使いのお爺さんのようだ。私の周りにもデーミアンのような人はいるだろう。それに気づけるか、受け入れられるか、自分の内側にストンと落とせるか。卵のからを破れるかどうかは、それで決まるのではないか。

2017/09/10

ビィーン

「鳥は卵から出ようともがく。卵すなわち世界なり。生まれんと欲する者は世界を破壊するほかなし。鳥は神をめざして飛ぶ。神の名はアブラクサス」ここに深い意味がありそう。どうやらアブラクサスはグノーシス主義やユング心理学に関連しているみたいで興味が湧いてくる。日々の慌ただしさの中で忘れかけていたが、本書は自分自身の内面を見つめ直す時間を持つことができるきっかけになったと思う。

2017/10/28

ちゅんさん

今年は古典も頑張って読む!と決めたので初読みのヘッセ、“車輪の下”ではなく新訳が出たこちらを読んでみた。最初はデーミアンの持つ悪魔的な魅力に自分も引き込まれそうななりながらも、そのあとシンクレアが自己を求めてひたすら悶々とするあたりから、“こんなに考え過ぎたら頭おかしくなるよ!”とシンクレア(と言うかヘッセ)を心配した。解説を読むとヘッセはやっぱり"精神的危機に陥りセラピーを受けていた"とあり、“やっぱりな!”と思ったりそれでも85歳まで生きたことを年譜で知って死因が自殺じゃないことに安堵したりしました。

2018/05/10

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