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みずうみ/三色すみれ/人形使いのポーレ (光文社古典新訳文庫)

みずうみ/三色すみれ/人形使いのポーレ (光文社古典新訳文庫)

みずうみ/三色すみれ/人形使いのポーレ (光文社古典新訳文庫)

作家
シュトルム
松永美穂
出版社
光文社
発売日
2020-05-13
ISBN
9784334754242
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みずうみ/三色すみれ/人形使いのポーレ (光文社古典新訳文庫) / 感想・レビュー

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aika

学生時代に心を奪われたシュトルムの物語に、新訳という″いま”の言葉によって再び命が吹き込まれ、こうして手に取ることできる喜びでいっぱいです。3篇の中で最も印象的なのは、旅芸人一座の活発な少女リーザイと、その人形劇に魅せられた少年パウルの物語『人形使いのポーレ』。時代は変わり、誰も見向きしなくても人形劇に魂を捧げたリーザイの父ヨーゼフや、周囲の偏見や屈辱にも決して挫けることのないパウルの強さは、物語に込められた悲しみと同じ分だけ胸に沁みました。シュトルムが愛した19世紀ドイツの市民の暮らしに親しめました。

2020/11/03

Naoko Takemoto

高校生の時に新潮文庫の薄い「みずうみ」を読んでメルヘンチックなドイツの風景の虜になった。あれからうん十年経過して新訳で読み、初恋の脆さ、若さという身勝手さ、いつしか道は分かれる理、叙情的ながらも突き放された言葉に大いに浸った。「三色すみれ」「人形使いのポーレ」も、とてもいい。本書は購入したが、書店最後の一冊だった。売れているみたいで、こういう美しい文学が評判になるのは嬉しい。シュトルムを読んだことで、日常の自分が戻って来たようだ。

2020/06/03

spica015

夢見がちで感傷的な雰囲気に溢れていながら、湿っぽいところはなく、どういう結末を迎えるにしろどれも読後はすっきりとしている。「三色すみれ」はお屋敷を舞台に少女と継母のやり取りを描いた物語で、怪奇小説にありがちなシチュエーションと展開で、逆に結末が新鮮に映る。この物語が一番好きな作品。どの話も突飛なことを描いているわけではないのに、しみじみと胸に残る。名作・大作もいいけれど、小品にしかない味わい深さというのもあるし、この作品にはそれが感じられる。

2020/07/21

Masako33

幼い頃に両親に連れられてフーズムのシュトルムハウスを訪れたことがあり、シュトルムはいつか読んでみたいと思っていた。この短編集の三編はどれも少し陰影があるが、決して悲観的ではなく、穏やかな悟りと希望が感じられる。音楽に例えるとブラームスの晩年の小品に似ている気がする(北ドイツ特有のメンタリティなのだろうか)。先行き不安でストレスの多い日々において、このような心の滋養になる本があるのは本当にありがたい。

2020/07/04

ひつじ

叙情的な作家ということもあり、ほんのりと優しい気持ちになれるような話を書く人だなぁという印象。 傑作!というよりはいい小説だなぁとしみじみしたいかなぁ……しみじみとしてしまうところはO・ヘンリーの小説に似ていると思った。(O・ヘンリーは詩人というよりはストーリーテラーな作家で、表現方法は同じ小説といえども全く違うが、伝わってくる雰囲気はどことなく似ている)

2020/05/29

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