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戦争と平和5 (光文社古典新訳文庫 Aト 3-11)

戦争と平和5 (光文社古典新訳文庫 Aト 3-11)

戦争と平和5 (光文社古典新訳文庫 Aト 3-11)

作家
トルストイ
望月哲男
出版社
光文社
発売日
2021-05-12
ISBN
9784334754440
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戦争と平和5 (光文社古典新訳文庫 Aト 3-11) / 感想・レビュー

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molysk

フランス軍は人々が去ったモスクワに入るが、まもなく街は火に包まれる。避難の途上でナターシャは、重傷のアンドレイと再び出会う。ナターシャは自分の過ちを悔いて懸命に看護するも、死への恐怖を持たなくなっていたアンドレイは、安らかに生を終える。ピエールはナポレオンの暗殺を企てるも果たせず、フランス軍に捕らわれる。ともに捕虜となった農民兵の姿に、ピエールはロシアの民の強さを見出す。歴史を動かすのは英雄ではなく、大衆なのだ、とトルストイは語る。ロシアの大地に力を消耗させたフランス軍は、モスクワを去って西へと向かう。

2022/03/26

南北

フランス軍のモスクワ侵入から退却までを描いている。著者は歴史の流れを皇帝や司令官の意図や戦略から説明するのではなく、多くの人々の考えが働いた一種の運動だとしいる。ただこうした考え方は宿命論に陥りやすいのではないかと思う。本巻では第4巻のような絵巻物ではなく、個々のシーンを取り上げた形になっているので、全体の流れがつかみにくいところがある。モスクワ入城後の弛緩したフランス軍の様子はおもしろかったが、ピエールが出会ったプラトン・カラターエフと死を「覚醒」と捉えたアンドレイ公爵が亡くなるシーンが特に心に残った。

2021/12/24

kazi

面白いなあ!やっぱりトルストイは一味違うなあ!!第5巻はボロジノ会戦後のフランス軍のモスクワ入りから、ナポレオンがスモレンスクを目指して退去するまで。戦争と平和の特徴ってナポレオンのロシア侵攻のような歴史的大事件を、そこに関わったありとあらゆる階層の人物たちからのミクロな視点で描いているところにあると思うのだが、この第5巻から状況を大きく俯瞰したマクロ視点の記述が一気に増えた印象を持ちました。ボロジノ会戦以降の事態の推移に関する記述からトルストイ流の歴史認識が随所に見られて大変興味深いです。

2021/05/24

きゃれら

ナポレオンのモスクワ占領と退却の巻。主人公たちそれぞれも戦役に運命をもてあそばれ、予想もしなかった方へ流されていく。この巻は解説がとても充実していて、モスクワの激動を観察者の位置から体験していくピエールの立ち位置がよくわかったし、モスクワ大火の真相について教えてくれたのもありがたい。機械がどう動いているかを知らないものには、歯車に挟まった葉っぱ(=ブルシットジョブ?!)が機械を動かしているように見え、歯車のことは視野に入らない、など引用したくなる名言がたくさん。いよいよ最終巻へ。

2021/09/30

きおくあたま

ナポレオンがついにモスクワに侵入し、退去しようとするところまでの話。色々あるピエールが何故か安定していると感じるのは私だけだろうか。いつも飛び飛びで発売されるので前巻までの話を忘れてしまうのだが、それでも抜群に面白い。突然プラトンのようなキャラも出てくるし、今回は特に「生と死」について考えさせられた第5巻だった。

2021/07/04

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