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母親ウエスタン (光文社文庫)

母親ウエスタン (光文社文庫)

母親ウエスタン (光文社文庫)

作家
原田ひ香
出版社
光文社
発売日
2015-01-08
ISBN
9784334768560
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母親ウエスタン (光文社文庫) / 感想・レビュー

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dr2006

やるせないが深奥を動かされた。寂然としたこの作品の雰囲気が好きなんだと思う。これは母の悲哀が築く無償の愛の物語だ。小さな子供がいる家族、妻の不在で些細な幸せが解らなくなってしまった男の切羽に広美は現れる。まるで自分が必要とされているのがわかるように。そこで親身にその家族を支え、空席となっている「母親」になるのだ。それにしても幾つもの家族の空席を転々とさすらう広美の生き方は不可思議だ。潮時を敏感に察し、定着せずにサバサバと去っていく。広美の真の目的とは?ニッチな題材が妙趣、原田さんの作品をもっと読みたい。

2019/10/10

えりこんぐ🐤

見知らぬ家に入り込み、子供達の世話をする。そしてまた姿を消す。不思議な話だった。広美のおかげで救われた子もいるが、心の傷が残った子もいてつらかった。共感はできないのに引き込まれて読んでしまう。広美は最後の場所を見つけられたのかな。

2016/04/11

はつばあば

広美のような母親がいたら虐待もなく子供達は幸せに暮らせるだろうに。何故定着せずさすらうのか・・それだけ哀しみに溢れた子が多いのか。いやいや、結婚に破れ置いてきた子を偲んで、広美自身が浄化したかったからではなかろうか。殺人を犯してでも無償の愛は許されるのだろうか。男親だけの処に入り込まず、母親一人で背負ってる家庭にも入り込んで欲しかった。母親とは名ばかりの家も巷には溢れているのだから。置いてきた子に対する贖罪と、人から必要とされることが自分の幸せと思う広美の半生が痛々しく思えた

2015/02/26

fwhd8325

読み進みながら、このタイトルが意味するものは?と考えていました。終盤になり、なるほど、そういうことなのかとなりますが、どこかぎくしゃくしているように感じました。中盤まで、主人公のミステリアスな存在がとても興味深かっただけに、ラストは少し残念。

2017/12/09

hrmt

母のいない家庭にスルッと居つき、心寂しい子どもたちへ母の如く世話する広美。子どもの心が癒えたらそっと家を出てまた別の家庭へ。手離した自分の子を愛するように、母を失くした子どもを世話しながら実は自分が救われている。幼い頃無条件に愛された記憶は先の人生に大きく影響するだろう。広美もまた子から必要とされることで生きてこれた。けれど、関わってきた家庭のことを「憶えていない」と拒絶するのは違う気がするのだ。慈愛も煩慮も共にし関わり続けていくことはできないのか。美奈子のように、去られた後の喪失感も辛いものだろうに。

2018/08/14

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