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巨鯨の海 (光文社時代小説文庫)

巨鯨の海 (光文社時代小説文庫)

巨鯨の海 (光文社時代小説文庫)

作家
伊東潤
出版社
光文社
発売日
2015-09-09
ISBN
9784334769741
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巨鯨の海 (光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー

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三代目 びあだいまおう

同じ海を生き同じ方言を使う、人と鯨の命懸けの真剣勝負。己の命を捨てても守りたいモノの為、人も鯨も叫び哭く!鯨漁を生業とし、代々技術を磨き抜き生計を立てる専門集団。莫大な富を得、役人も迂闊に手を出せない治外法権。内部に統制のための厳しい掟があり、皆が命を懸けて組織を維持する。一方で命を懸ける鯨の描写もリアル。まず途方もなく巨大!命懸けの親の愛情があり我々と変わらぬ息吹もある。鯨の嘆願、叫びが涙を誘う!文字だけで見せる圧倒的な映像美。命の限りを尽くして戦う両者と鯨漁の栄枯盛衰。全話に感動と切なさが残る‼️🙇

2020/07/28

岡本

捕鯨で有名な太地町が舞台となっており、江戸時代末期から明治にかけて捕鯨で生きる集落の人達の短編集。捕鯨という特殊な産業で生計を立てている漁村では、他の集落とは異なる独特な社会が築かれており、読み進める毎に問題点が浮き彫りになっていく。最終章では時代の流れに巻き込まれて捕鯨産業自体が成り立たなくなっていく様が書かれており諸行無常を感じる。文化としての捕鯨に興味が湧く一冊。

2021/04/18

紫 綺

単行本にて読了。捕鯨シーンが目に浮かぶようなド迫力だった。

2017/02/11

のぶ

捕鯨に関する6つの短編を集めた作品集だが、どれも男たちの熱い息吹が伝わって来るものばかりだった。和歌山の太地。時代は江戸後期から明治にかけてで、どれも鯨との闘いが描かれている。各物語に出てくる人々は命がけで、その漁法や鯨の種別による特性が細かく記載されており勉強になった。現在、捕鯨に対しての風当たりは厳しく、商業捕鯨は難しい状況にあるが、これを読むと、古来からの文化であり、生活の手段であることが良く分かる。どの話も短編として収めておくのがもったいないような充実した作品集だった。

2018/06/12

Rin

鯨と戦う男たち。太地に暮らす人びとは鯨によって生かされているといってもいいのかもしれない。彼らは捕鯨に命を懸けて、全力でぶつかり向き合っていた。生々しい描写に苦しくなることもあったけれど、人と鯨が互いに全力で生きようとする姿が浮かんできた。「恨み鯨」は特に鯨にも感情があって、とても頭のいい生き物なのだと実感ができた。個人的には「旅刃刺~」がお気に入り。この物語でぐっと引き込まれた。太地に生きることは捕鯨に関わり、それ以外の選択肢がないとに悩む人。そして子を守ろうと戦う親鯨の圧倒的な力に飲み込まれました。

2018/01/28

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