屈折率 (光文社文庫 さ 34-1)
屈折率 (光文社文庫 さ 34-1) / 感想・レビュー
Fondsaule
★★★☆☆ 兄の後を継いでガラス工場を再建する啓二郎。 ガラス工芸家の透子と関係を持つようになる。企業小説というより恋愛小説かも。佐々木譲さんなんだが…
2022/02/19
カーンズ
初読み作家さん。企業の建て直しを掛けた取引、特に後半の駆け引きが鋭かった。 不倫関係のくだりは個人的偏見ですが、個人事業者でやり手の方はつきものなんかな(笑)
2020/05/05
あつし@
ハヤカワ文庫版の「夜にその名を呼べば」と同様に埋もれた(?)秀作の復刻。警察小説はもちろんいいけど、この企業小説であり恋愛小説でもある本書もとてもよかった。ガラスを素材にしたものづくりにかけた企業再生と恋愛心理描写が絶妙。
2018/08/24
キンセンカ
ハードなイメージの作家さんだがこんな物語もあったとは。 会社再建の話より、どちらかと言えばロマンス要素が強いかも。
2018/05/25
MatsumotoShuji
バブルの悪夢も醒めきらない1998年、主人公がじり貧のガラス工場の社長を押し付けられるところから始まる。きっと、業績を立て直して、でもそのあとリーマンショックで大打撃をくらって、それでも不屈の闘志で立ち直る! みたいな話なんだろうなと思ったらいろいろ違ってた。一番想定外だったのは執筆時期。リーマンショックよりも前、池井戸潤が経済小説を書き始めるよりも前、猫も杓子も不倫小説を書いてた頃。池井戸潤よりも渡辺淳一に感じが近いのはそのせいだね。
2018/05/13
感想・レビューをもっと見る