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帝国の女 (光文社文庫 み 35-3)

帝国の女 (光文社文庫 み 35-3)

帝国の女 (光文社文庫 み 35-3)

作家
宮木あや子
出版社
光文社
発売日
2018-06-13
ISBN
9784334776633
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帝国の女 (光文社文庫 み 35-3) / 感想・レビュー

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ピロ麻呂

タイトルでファンタジー系かと思うけど、「帝国テレビ」で働く女性たちを描く連作短編集でした。おもしろい!校閲ガールに続きドラマ化しそうやなぁ。「結婚情報誌の重さは男が責任を負う重さ」笑いました(^^)

2018/06/27

ユメ

女として生きることは容易くない。女だけが苦労しているなんて言うつもりは毛頭ないけれど、女にしかない苦労があることも事実だと、この作品は残酷なほどリアルに描き出す。結婚、出産、仕事の有無、女のあいだにはいくつもの深い川が横たわるという言葉が鋭く胸に刺さる。私生活を犠牲にして夢だった仕事にしがみつく5人の女たちが心を荒ませる姿に私の胸もひりつき、時折訪れる彼女たちの仕事がすべて報われる瞬間の光に号泣した。けれど、今の私が何より理解できるのは「麻耶は、私たちの希望なの」という言葉で、そのことにまた少し泣いた。

2018/10/09

よっち

世間の認識とは裏腹に華やかさから程遠い、帝国テレビジョンで働く女たちの日々。好きな仕事だけれどままならないことばかりの五人の女性たちが描かれる連作短編集。過労寸前まで奮闘する宣伝部・松国、仕事以外はまるでダメなプロデューサー・脇坂、年下の夫との倦怠に沈む脚本家・大島、訳ありマネージャー・片倉、憧れの人と出会う日を夢見るテレビ誌記者・山浦。それぞれの仕事に取り組む真摯な姿と、一方でプライベートは思うようにいかない苦悩はとても印象的で、ページ数以上に濃密なストーリーと彼女たちの切なる叫びが心に響く物語でした。

2018/07/12

ブルーベルベット

帝国とは、帝国テレビジョンのこと。そこで働く、または関わる5人の女性たちのお話。 テレビ局という一見華やかな業界だが、内情はそんなに生易しいものではなく、自分のプライベートを削って仕事をしている。大変さはなんとなくイメージできるが、実際はもっと過酷なんだろうな。女性たちが、最後の砦として爪だけは綺麗にしている、というのが興味深かった。そういえば私も、ネイルはなるべく欠かさないようにしている。個人的に、テレビ誌記者の山浦さんの気持ちが一番理解できた。

2018/08/26

のんちゃん

民放大手の帝国テレビジョンに勤める女とそこに関わりをもつ女達の凄まじいお仕事小説。大大大好き宮木あや子作品。解説の中の記載にもある様に、宮木先生は、柚木麻子先生の言葉通り「何人もの女性の複合体」だ。いろんな女性の様々な心情を描き出せる作家さんは、私の中では宮木先生と近藤史恵先生が両横綱だ。今回も苦しいまでの女性の心理を右から左から、表から裏から堪能できる。舞台は華やかなテレビ業界。だから、余計に登場人物達の苦悩が光る。

2019/03/17

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