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アルゴリズム・キル (光文社文庫 ゆ 5-4)

アルゴリズム・キル (光文社文庫 ゆ 5-4)

アルゴリズム・キル (光文社文庫 ゆ 5-4)

作家
結城充考
出版社
光文社
発売日
2018-06-12
ISBN
9784334776640
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アルゴリズム・キル (光文社文庫 ゆ 5-4) / 感想・レビュー

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sin

前作に視られた電脳空間の描写は控え目だが、その分SNSによるゲームを、可視化するアイテムにより、現実世界にオーバーラップさせる表現が加えられており、物語の重要な伏線としても使われている。そして本作もクロハ、イマイ…登場人物達がカタカナで表記されることによって現実との微妙な乖離を感じさせている。ただガチで刑事物をやろうとすれば電脳は違和感を拭えない、思いきってSFに舵を切ってしまえばもっと楽なのだろうが、組織と云う病に侵されたリアルな警察と、現実に在る犯罪とを描くことを可能にする選択としては秀逸だと感じる。

2018/09/10

タックン

クロハシリーズ4作目。3作目の捜査の功績で捜査1課に引き上げられてもよさそうなのに、勝手に独自に動いたペナルティかなぜか所轄の警務課に異動になったクロハ。 そこで事件は起きたのに捜査もできないで区役所の子供支援課の相談に乗る。そしたらまたまた事件の鉱脈が!! 望まれないのに真相に近づくから捜査応援がきてしまう、いつものごとく事件がクロハを追いかける構図。 合わせて所轄の不正経理まで真相を掴んでします。 最後は殺人事件の犯人から交渉人にまで指名されて・・・!! いつものごとく事件の発端から解決まで一人で。

2023/11/25

南雲吾朗

クロハ・シリーズ4作目。「衛星を使い、私に」からずっと待ち望んでいたシリーズだったので…。 現実と電脳世界がLinkしつつ、嫌みなく物語が進行してゆく。こういう世界観は結構好きである。クロハは精神的潔癖症な感じがするくらい生真面目で常に自分を律する厳しさがある。物語のテンポが良く、とにかく先へ先へと読ませる。登場人物の氏名がカタカナ表記なところがこのシリーズ独特の雰囲気を出していて良い。

2018/07/25

kei@名古屋

このシリーズを読むと、スチームパンク、Mix●・Gre●、築地などが頭に浮かぶ。もちろんまったくこのワード達と本編は関係ない。近未来であり過去であり、一昔前の仮想空間が過疎中であったり、登場人物が漢字名があるのに地の文ではカタカナてあったり。硬質なまでの無機質さがなんとなく心地よい。クロハは傷に塩を塗るばかりで何も生まれない。発見した少年を抱きとめた時にクロハは何を思ったのでしょうかねぇ

2018/07/30

🐾ドライ🐾

クロハシリーズ4作目。これまでの事件解決の功績で一目置かれてもよいはずなのに、上司からは出過ぎた真似をしないように釘を刺され、本部からもマークされる。事務処理などがメインの警務課へ異動したのに連続殺人事件の捜査では気になることがあるし、また別件の警察署内の不正経理のデータまで手に入れてしまう。全ての出来事がクロハを軸にして回転しているような…孤高というよりは不遇の女性警官。 最後のところは“鼓動”とか身体的な“温かさ”を感じたのでしょう。緊迫感から安堵感への転換ではないかな。

2021/10/08

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