巡る桜: 上絵師 律の似面絵帖 (光文社時代小説文庫)
巡る桜: 上絵師 律の似面絵帖 (光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー
のり
青陽堂を襲った出来事で店は窮地に立つ。信用回復に一丸となり精を出す。そんな折に「涼太」に縁談が持ち込まれる。店の窮地を脱する為に話を受けるか煮え切らない態度だったが、ついに先方にも、女将の「佐和」にも…青陽堂の奉公人達も「律」押しなのが嬉しい。何とか道筋は出来たようだ。後は「香」の元に子宝が授かりますように…
2018/12/23
真理そら
「まだるっこい涼太さんに気の長いお律さん」は確かにお似合い。でも、そういうことをはっきり言う綾乃さんのようなタイプが案外涼太の嫁には向いてるのかもと思ったり…。ヒロインの恋敵だけれど自分の気持ちに素直な綾乃は憎めないキャラ。律も涼太も仕事上の壁を一つ乗り越えて成長した巻だった。律は今回も着物を手掛けることが出来、父の残した作品を観ることが出来て今後の成長が楽しみだ。
2018/07/11
花宴
シリーズ第4弾。涼太の煮え切らない態度にずっとイライラ。お店の危機のこともあるだろうけど、律がかわいそう。律も仕事がいまいちパッとせず、桜の季節だというのに何だか閉塞感漂います。今回の着物の件は代償も支払ったことだし、ギリギリセーフかな。上絵師の仕事に関してはもっと精進してほしい。このまま続く…だったら髪を掻きむしっていたところ。最後はほろりとさせてくれて、ようやくすっきりしました。
2019/01/22
*+:。.もも.。:+*
一巻ごとに律と涼太の結婚への障害が取り除かれる。今回は一気に2つの縁談が涼太に持ち込まれるが事件解決を織り交ぜながら尾上との商いの繋がりを切らずに旨く断りを入れたのがうまい。もどかしい二人だけにどうなることやらと思っていたが、縁談を断り両親にも本心を告げるところまでやっと辿り着けたのは親戚のおばちゃん感覚でも良くやったよ涼太!二枚目の着物を仕上げて職人としての矜持も保ちつつ更なる成長も誓う律にエールを送りたい。
2018/09/06
ゆり
律と涼太のふたりは両想いなのですがやはり色々障害がありもどかしい~!涼太の煮えきらなさはこの時代の商家であれば仕方ないかなと思います。むしろ本心は律からかけらも揺れてない一途さがやはり素敵です。対する律は仕事についても引き続き未熟さを痛感して足掻いている感じ。お類さんの態度は律の甘さをばしばし叩いてくれるので一見きついのだけどやはり愛情を感じる。最後で大切なことに気づいて頑張り尽くした律の姿が良かったです。あと弥吉ちゃんと二人のお父さんのエピソードにほろっときました。六太に出来た帰る場所も、良かった。
2018/11/23
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