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リリース (光文社文庫 こ 42-1)

リリース (光文社文庫 こ 42-1)

リリース (光文社文庫 こ 42-1)

作家
古谷田奈月
出版社
光文社
発売日
2018-10-10
ISBN
9784334777296
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リリース (光文社文庫 こ 42-1) / 感想・レビュー

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はっせー

難しかった! 古谷田さんの本はこれで2冊目である。だが、前の本とは全くコンセプトが違う。ここは同性愛者がマジョリティであり、異性愛者はマイノリティになった世界での話である。ここではいまの世界で当たり前のことが当たり前ではなくなっている。またその逆もしかりである。ここの主人公に感情移入しにくい場面も多々ある。だが、マイノリティとかなにか。またマジョリティとはなにかを考えさせられるものであった。

2019/08/06

Haru

性差別のない世界は、逆に性の特性を際立たせ、男らしさ女らしさを否定する世界となり、「平等」の概念は捉え方を誤れば「差別」となる。みんなが等しく生きられる、等しく生きやすい、等しく幸せに生きていける思想も政策も幻だ。マイノリティがマジョリティになれば、マジョリティがマイノリティになるだけ。「自分らしく」生きることが、楽な人もいれば、「自分らしさ」に苦しみながら生きる人もいる。それはどんな世の中になっても変わらないのだろうな。テーマは面白いけれど、芯が感じられず散漫な印象で残念。

2020/05/05

ピョロ太郎

めちゃ面白くて一気読み。「オーセル」という架空の国(登場人物の名前は日本人ぽい)が舞台。そこは同性愛者や無性愛者がマジョリティになり異性愛者はセクシスト扱いされるようになった世界。マイノリティになってしまった異性愛者の生きづらさ、とか今の世界からは到底考えられないものをよくここまで書いたなぁと思う。ややこしい話だけど、女らしさや男らしさを押し付けることはよくない、でもだからと言ってそういうものが好きという人を非難するのは違う、みたいなことだろうか。ところで私はこの国にちょっと住んでみたいです。

2018/11/01

秀玉

忙しい年末だった。出張と報告書作りに追われた2023年の年末だった。そんな中三冊ほど読んだが、内2冊はどうにもだめ。その一冊がこれ。読んでいて、主人公らしき人はは女性なの、男性なの、相手は男性、それとも女性。言葉使いからは男女はわからず、行動からでも同様。性転換手術はあたりまえ、妊娠は精子から。優秀な男性から精子バンクへ。この小説は男女をわけて読んではいけないのね。どうにもよみづらかった。1話目で断念。最後にまた表題の続きがあるらしいが(読んでいないのでわからない)、パラパラめくっても興味はひかなかった。

2023/12/29

あかまい

自分の頭の中に新しい引き出しができた気分。色々考える事もあり、話を急いで読みたいと思ったり、立ち止まってぐるぐる考えたり。噛み応え充分のお話でした。最後、3人の思考が溶け出して一つになるような感覚も好きでした。

2019/02/25

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