ハイ・ライフ (知恵の森文庫)
ハイ・ライフ (知恵の森文庫) / 感想・レビュー
KO
これを読んで、カポーティを思い出して、ちょっと切なくなった。生粋のセレブリティ、タキは鋭い皮肉とゴシップでセレブリティをこき下ろしたとしても、同じ階級だから排斥されない。セレブリティに憧れ、愛されたカポーティはそれでもその世界の住人になることは許されず、叶えられた祈りで自分が属していたと思い込んでいたセレブリティの世界を失う。この本を貫く本物のセレブリティの矜持は心地良いけど、それはあらかじめ「叶えられた」人たちという前提がない限り手に入らないもの。
2015/05/01
まゆ
ギリシャの父は海運王で祖父は元首相という生粋のヨーロッパ社交界の坊っちゃんな人が、上流社会のスタイルについて書いたコラムの抜粋。ヨーロッパの貴族や上流の家の多くは持ち前の恋愛手管で戦争前後にアメリカの大金持ちを落として好き放題やってたりする。ニューヨークの悪口は言うけどお金のあるところに皆が集まるから仕方なくそこに住んでたりする。新年早々に読了する本でもないけど、面白かった。
2019/01/02
ちょび♪
前半は、毒のある(ユーモアのある?)文章と、思ってたのと違う「セックス・ドラッグ・ハイライフ?!」な内容に面食らいました(°▽°)後半から、スタイルについて、ユーモアについてなど、ハイライフのスピリッツに触れることができて、勉強になりました。特に、スタイルについては、何度も読み返しました。
2016/10/03
Y
上流社会の生活をユーモラスに紹介してある本。
2016/03/14
Mariamaniatica
特に前半、登場人物への知識がないため、嫌味なのか本当に絶賛しているのかもわからず。後半、ゴシップよりもノーブレスオブリージュの精神があちこちに垣間見えてからが面白くなった。元・ケネディ&オナシス夫人のジャクリーンとその妹について読んでみたいと思っています。作中に何度か名前の出てくるカポーティも「叶えられた祈り」で、こんな立ち位置に行きたかったのかもしれない。でもそれが許される人と許されない人がいるってことなのでしょうか。
2013/03/16
感想・レビューをもっと見る