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日本にある世界の名画入門 美術館がもっと楽しくなる (知恵の森文庫)

日本にある世界の名画入門 美術館がもっと楽しくなる (知恵の森文庫)

日本にある世界の名画入門 美術館がもっと楽しくなる (知恵の森文庫)

作家
赤瀬川原平
出版社
光文社
発売日
2006-10-05
ISBN
9784334784447
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日本にある世界の名画入門 美術館がもっと楽しくなる (知恵の森文庫) / 感想・レビュー

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はまだ

日本ってすごいなと思うのは、お店に入るとおしぼりが出るところだ。それと、日本語が通じる。美人が多い。これらの美点から少し遅れて、美術館もいい。まず、東京にめっちゃ多い。地方にも多い。山梨の県立美術館、和歌山の県立美術館、ひろしま美術館、京都国立近代美術館、倉敷の大原美術館、兵庫県立美術館、箱根のポーラ美術館など、いい。美術館の、あの座っていて、ブランケットを膝にかけている女性、いい。えっ? 白シャツだ。えっ? この本も、いい。赤瀬川さんは、いい文章を書くし、絵の見方として参考になって、いい。☆4

2017/10/06

ホークス

元本は1996年刊。赤瀬川氏の絵画本を改めて楽しんでいる。本書では実物を観る。分析はユーモアに富んで分かりやすい。元祖ヘタウマのルソーの解説は特に面白かった。ヘタな人は、対象を自分の観念のままに描く。だから人間の顔が正面ばかりだったりする。まさにルソーの絵だ(原始時代の絵、子供の絵も)。玄人には真似できない。そんな観念剥き出しのルソーに、ピカソは表現の突破口を感じた。アフリカの仮面に注目したのも同じ理由。ミロの落書き調の絵が日本の「書」と同じベクトルという話も意外で面白い。両方とも印象が変わってしまう。

2023/11/21

mayumi225

赤瀬川原平さんの絵画の解釈はとっても自由で,それを率直で感覚的な文章で伝えてくれます。だからとても気楽に頁をめくれて,ふむふむと思ったり,それは言い過ぎでしょ〜,と笑いながら読んだりできる。でも,この軽妙さで油断させておいて,時々思わぬ副作用があるので要注意。例えば,彼の別の本を読んでから,ルノワールの描く女性がお風呂に入っていない感じに見えてしまう!誰か助けてください。今回のベストフレーズはこれ:「クレーの本質は虫なのだ。」副作用確定です。

2017/11/16

ちーたん

面白かったです。絵の見方が変わるし、絵を見るのは自由なんだ。絵は楽しんで描 くもんなんだ。と思ったらわくわくして、絵を描き始めてしまった。

2015/01/21

GO-FEET

「ぼく自身若いころは実験精神をたくさん抱えていて、むしろそればかりが頭の中にあったから、ピサロの絵はよいなと思いながらも不満だった。モネの絵のほうが印象派としてのメリハリがあり、スーラの新印象主義の点描の絵のほうが、絵はそれほどよいとは思わず、絵としては好きではなかったのだけど、その露出して見えるほどの実験精神というものについ引かれてしまって、頭のほうからぐいぐいと引っ張られていったのだった。」(ピサロの「ポン・ヌフ」について)などという自身の過去を素直に吐露しているところがとてもいい。

2019/08/15

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