読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

蒼き山嶺 (光文社文庫)

蒼き山嶺 (光文社文庫)

蒼き山嶺 (光文社文庫)

作家
馳星周
出版社
光文社
発売日
2020-12-09
ISBN
9784334791223
amazonで購入する Kindle版を購入する

蒼き山嶺 (光文社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ずきん

非ノワールの山岳もの。とにかく山と山屋を描きたくて書いたんだろうなあと思う。元山岳救助隊と現役公安。そしてヒロイン。ベタである。でもね、うわあ、面白い。止まらない。このベッタベタをぐいぐい一気に読ませるとこが、手練れの証。

2021/05/17

きょん

山に取り憑かれた人の思いが凄まじい面白い山岳冒険小説だった。池谷が日本海を目指すその理由が恐ろしくも切なく悲しい。仲間との信頼関係や才能への嫉妬は友情とはひと味違うほろ苦さ。舞台はほぼ雪山で登場人物も少ないのに最後の最後まで飽きさせず読者を引っ張るのは馳さんの筆力だろう。

2021/04/13

goro@80.7

白馬槍温泉から日本海まで嘗ては友だった男に欺かれながらも見捨てられずにある意味逃避行を続ける二人。一人は公安、そしてもう一人は山岳救助を仕事にする男。二人の友情はもう一度蘇るのかと全行程約40キロ、ゼロメートルまでの道行きに大学時代の仲間との回想シーンを織り交ぜて読ませる。少ない登場人物と最初から最後まで残雪の山の中。一度も下界のシーンは出てこない山岳だけの山岳小説。脚が前に出なければそれは遭難、死を意味するのだ。このラストにしたのはただひたすら山を書きたかったからだろうなと思った。

2021/07/22

えみ

この湧き上がる感動を前に、何かを表現する事すら躊躇われてしまう。間違いなく私の中では至高の一冊、とにかく山の自然描写が光彩を放っている。読んで良かった、出会えて良かったと思える山岳冒険小説。例えここで何かが終わろうとも、その瞬間は永遠に記憶の中で鮮やかに生き続けるのだろうか。本物の山屋、揺るぎない友情、熱い魂の震え。言葉で説明し難い情動を感じるからこそ山を登る事に情熱を持つのかもしれない。白馬岳で旧友と再会した事から始まった決死の登山。男達の辿り着く場所は…緊迫感満載の先に訪れる感涙の微熱に心浮かされる。

2020/12/16

鶏豚

息を切らして雪をかき分け進むラッセルの過酷さ。まとわり付く雪が気になるアイゼン。冬なのに大汗をかき、小休止すると震えるほど寒い背中。積雪期の登山から何十年も離れてたが、もう雪山は難しいな。夏山だって自信がない。でも山岳小説はあの頃観た稜線や空の景色、一緒に歩いた仲間を思い出させてくれる。白馬、裏銀が未踏なのは今更ながら悔やまれる。尾根での戦闘は共感できないが、登山者を背負い救助する姿はそれこそが山屋と腹落ち。恋愛要素は要らなかったが、折角のヒロインだ、K2の続編を期待(3.8/5点中)

感想・レビューをもっと見る