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能面検事 (光文社文庫)

能面検事 (光文社文庫)

能面検事 (光文社文庫)

作家
中山七里
出版社
光文社
発売日
2020-12-09
ISBN
9784334791230
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能面検事 (光文社文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

中山さんの本では以前から気になっていた本で文庫化されたので読んでみました。一切感情を表に出さない検事を新人の検察事務官の目から見ていくという話で実際にはこのような人物はありえないのでしょうが私は楽しめました。忖度なしで場の空気を読まずに同調圧力には屈しないということで大阪府警全体を敵に回すような動き方をします。なぜこのような能面検事になった理由も若干書かれています。楽しめました。

2021/02/17

ponpon

大阪地検·不破検事、通称能面検事。彼のもとに新人事務官·惣領美晴が配属されたところから物語が始まる。いきなり、彼女に不適格の烙印を捺すなど強烈な第一印象の不破検事だが、周囲の雑音など一切気にかけず自身の職業倫理に忠実に生きる姿にはしびれる。連作短編だが、送検された被疑者が軒並み冤罪というのは検事モノとしては珍しい。そして、背後にあった大阪府警のとある不祥事が露見して終わりかと思わせてからの意外な結末は鮮やかだった。中山ワールドにニューヒーロー登場で、続巻の早期文庫化期待。

2021/01/05

ワレモコウ

大阪地検の不破検事は、全く感情表現がない冷静沈着なことから、能面検事と呼ばれている。事務官の惣領美晴は、対照的に感情がすぐに顔に出てしまう。そんな二人が事件を調べていくうちに、大阪府警を揺るがす不祥事に気付いてしまう。検事物でも、裁判の場面は全くなく、その前段階の捜査に終始する。だからこそ、不破と美晴のやり取りが生きてくる。まだまだシリーズは続いているみたいだし、不破検事のプライベートや、美晴に心を開いていく様子なども見てみたいな。結構好きなキャラです。

2021/10/14

ノンケ女医長

とても楽しませてもらった。たった一人の検察官が、大阪府警察本部の不正をあばく。自らの危険を顧みず、徹底的に、粘着的に。その結果、不破検事は警察官の敵となってしまう。府警の敵対心が、読んでて興味深い。警察や検察に限らず、大量の個人情報を、しかも紙媒体で保管する組織では、同様のことが起きるのでは。警察事情を一顧だにせず、検察官の矜持を貫く不破検事、とても素敵。検察業務と、警察との関係性も丁寧に描かれ、迫力に満ちあふれていた。警察と検察の対立を描く作品として、かなり入り込みやすい。

2022/06/05

sin

新米事務官の美春は〈能面〉とあだ名される検事の元に配属されたが、その名に恥じぬ無感情ぶりに戸惑いながらも真意を掴もうと奮闘する。彼女は云わば一般的な感情を代表したキャラで、その言動は理知的な検事の言い様より共感をもたらすが、一般に云う正義とはなんだろうと考えざるをえない。揺るぎなく信じられて満足をもたらす正義はともすれば自己満足に陥りやすく法を遵守する人間が拘ってはいけない落とし穴なのかもしれない。また世間がコンプライアンス重視を履行する現代に於いて作中の大阪府警の言い訳は時代錯誤といわざるをえない。

2021/01/26

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