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万次郎茶屋 (光文社文庫)

万次郎茶屋 (光文社文庫)

万次郎茶屋 (光文社文庫)

作家
中島たい子
出版社
光文社
発売日
2021-09-14
ISBN
9784334792404
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万次郎茶屋 (光文社文庫) / 感想・レビュー

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エドワード

何ともかわいい表題作。動物園の脇役、イノシシの万次郎の夢はカフェを開くこと。そして幼い頃から万次郎の絵を描くことが大好きなエリは、万次郎の絵本を作ることを思いつく。しかしエリは致命的に絵がヘタだ。そんなある日、突然万次郎の檻に大勢の人が押しかける…。お話自体が絵本のようで、子供に読み聞かせたいね。地球人と異星人が共存する「私を変えた男」、パイロットと妻の結婚生活を描く「初夜」など、SF感が懐かしいお話が続く。「80パーマン」はコミカルタッチで生きる姿勢を考えさせる話だ。藤子不二雄さんとは無関係でした!

2023/11/03

ひねもすのたり

個人的にもっとブレイクしてもいいだろう作家ランキング第3位ぐらいの中島たい子さんの短篇集。SFファンタジーっぽい味つけの六篇を収めます。 平易な文章で綴られて読者を選びませんが、一方で小説としてのたしかな旨味を堪能できます。軽妙洒脱という言葉がぴったりな作品集でした。 何作か選ぶなら、動物園の片隅でひっそり生きるイノシシの問わず語りが最高にイイ表題作と中途半端な正義の味方『80パーマン』がすごく好きです。 万次郎は『しろくまカフェ』にゲスト出演させてあげたい♪★4.5

2022/06/02

まめの助

★★★★☆幸せについてや、よく生きる事に気付いた人たちの短編集。SFファンタジーというのだろうか、異星人やイノシシが、人間に大切な事が何かに気付くきっかけをくれる。長い付き合いになり、相手を思いやる気持ちを忘れていた自分に必要な本が立て続けに巡って来て、自省するばかり。皮肉が効いてるのに温かくて、ユーモアたっぷりで、さすがです!

2022/07/24

ジャ読メヴュ

漢方小説以来の読書、うーん、読書讃歌、絵本讃歌だね。不思議な余韻がいいね、最後の私を変えた男は二度読んだ。表題作もいい。「好きになったところ」が「自分と合わない嫌なところ」に、すべてひっくりかえっただけ232p

2022/12/17

ごろごろ

やっぱり…絵を描きたいの。それで有名にならなくても、食べていけなくてもいい。万次郎の絵を描き続けたい。それがわたしにとって、すごく幸せな時間だから。「・・・・ブヒッブヒッ」としか返せず、万次郎はこのときほど人間の言葉がしゃべれないことを残念に思ったことはなかった。

2022/02/01

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