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鬼火の町 (光文社文庫)

鬼火の町 (光文社文庫)

鬼火の町 (光文社文庫)

作家
松本清張
出版社
光文社
発売日
2021-12-14
ISBN
9784334792879
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鬼火の町 (光文社文庫) / 感想・レビュー

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Kira

図書館本。松本清張氏の長編を読むのは初めて。本書は時代ミステリで、徳川家斉が大御所として実権を握り続けた時代が背景。冒頭から遺体が二つ流れつき、話の展開が早くてページをめくる手が止まらないほど面白かった。さすが、昭和の人気作家だと実感した。これを機に、他の作品も読みたい。

2022/07/04

ファーラス

1965年の雑誌掲載が初出。文量のわりに書籍化は遅く1984年が書籍刊行の初。『点と線』『壁の眼』が当たるまでは元々歴史小説を書いていた筆者の、時代小説×社会派ミステリ。キャリアの総決算となるか半端なものとなるかで言えば後者に近い、まだ迷走が見える時期の作品。正直、科学捜査やそれを見越した隠蔽が一切ないと言える江戸時代・岡っ引きのミステリで350頁級は間が持たない。現代なら短篇で刊行される事件だろう。ただ、筆者が現代物で捨て置いたキャラ性に対し、岡っ引きたちのキャラ性は色気と人情味があふれ読み進めやすい。

2024/04/05

Kotaro Nagai

本書は1965年雑誌「潮」に掲載された時代作品。天保11年5月、隅田川で夜釣りの客が船頭と殺される事件があり、ベテランの岡っ引き藤兵衛が捜査に乗り出すが、途中で上から手を引くように強要される。そこから幕府の闇の部分を垣間見る。。。語り口の巧さが光る良作ですが、旗本の釜木進一郎の協力を得てこれから巨悪に迫るのかと思ったが結末はやや尻すぼみ感が。無理やり終わらせた感じでもったいない気がする。中村梅雀あたりでドラマ化すると面白いかも。

2023/04/29

ランラン

江戸時代に遡った設定でなかなか興味津々だった。権力を持つ者の圧力が大きいことは今も昔も変わらない。

2022/07/17

富士山

犯罪を揉み消そうとする権力者と、それに立ち向かう警察組織の下っ端。@江戸時代。江戸の警察組織はややこしい。主人公は、同心の元で事件を捜査する岡っ引きなので正確には奉行所の配下ではなく、同心が私的に雇う私立探偵みたいなものらしい。毛利小五郎的な感じかな。

2022/08/11

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