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風の証言 増補版 (光文社文庫 あ 2-68)

風の証言 増補版 (光文社文庫 あ 2-68)

風の証言 増補版 (光文社文庫 あ 2-68)

作家
鮎川哲也
出版社
光文社
発売日
2022-02-15
ISBN
9784334793104
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ジャンル

風の証言 増補版 (光文社文庫 あ 2-68) / 感想・レビュー

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中原れい

堪能しました!長編になって味わいを深めひねりも増した表題作と、同年発表で表現もほぼ同じながらプロローグや各章取り掛かりなどを解説のみにしスピーディな『城と塔』、もっと早くに旺文社・中学時代に載った少年探偵もの『時計塔』の3編をおさめトリック比べができる豪華増補版!少年物は舞台も違い美術品詐欺師相手という派手さが嬉しく、ほかはメイン丹那刑事で鬼貫警部がサポートにまわった意欲作で楽しい。大っ好きな鬼貫警部。丹那刑事は羽場さんで想像しちゃうのに鬼貫警部は八郎さん(大地さん)にはならないなあどうしても。

2022/12/14

コチ吉

「風の証言」は中々優れていて鮎川さんの作品中でもトップテンには入るだろう。写真に時計が写っていた場合、それがアリバイに関係してくるとなれば大体仕掛けは予想がつくが、本作ではそれを飛び越えた所に着地してみせる。さらにこの作品の元になった二編が収められているが、「風の証言」は〇〇の存在を絡め一層スケールアップしており、とても興味深かつた。

2022/04/17

りょう

この方の著作は多分初めて読みます。トリックをいかに見破るかと言う形の推理小説になっていて、読みやすいけど言葉遣いとかを含めて、少し古いタイプのものだなあ、と思う。もっと、止むに止まれぬ心理的なものを描くタイプの方が、納得できる気がする。

2023/03/20

ナオ

よかった!!帯の巨匠没後20年に 20年前には生きてたんだと驚く。 鮎川哲也といえば伝説とゆーか歴史上の人物に思えるから。小説の中でも軍隊上がりとか普通に出てくるし。けれど古さは感じません。二転三転する推理の妙。堪能しました。 後二編の短編が表題作の元になったもので、これは絶対に先に読んではいけないものだと思いました。仕掛け分かってしまうしね。でも、本編と元ネタを一緒に読める事はなかなか無いので得した気分。満足の一冊でした。

2022/02/26

風鈴

風の証言とこの長編の原型の時計塔、城と塔の二編が読めます。アレンジの違いが比べられ、お得な1冊。鮎川哲也さんってタイトルの付け方が情緒あって、良いですね。まさに象徴ですし。

2022/03/09

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