野守虫 (光文社文庫)
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野守虫 (光文社文庫) / 感想・レビュー
オールド・ボリシェビク
乗り鉄刑事が飯田線沿線で脱走犯と対決するという筋書きから、柴田哲孝もいつの間にか、西村京太郎のようになってしまったのかと思ったら、そこはそこで、柴田らしいえぐみも残していて、一気呵成に読んでしまった。天竜川沿いのローカル色もよく出ていて、そこに警察小説の要素を入れ、シリアル・キラー分析というトレンドも盛り込んで、面白い仕上がりになったと思う。なんだかんだで、定年間際の刑事を主人公にしたシリーズ第4弾になるそうだ。
2022/05/19
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