花下に舞う (光文社文庫 あ 46-13)
花下に舞う (光文社文庫 あ 46-13) / 感想・レビュー
aocchi
弥勒シリーズ10作目。もう11作目も出てるようなので図書館にリクエストした。相変わらず信次郎と清之介の心を削るような静かなやりとりには心がささくれ立つが、親分のフォローやおこまの無邪気さに救われる。今回の事件はミステリー要素が強く早く結末が知りたくて一気読み。殺しの犯人は早めに割れたがページが半分も残っている?さあどうなるかとワクワクしていたら、意外な事実が!とても意外な結末だった。信次郎の亡き母が鍵を握っていたとは!しかしどこまでもドライな信次郎の心根にはちょっとした寂しさも覚える。
2023/05/24
桜
「くらましや」にガッカリしてたら脇にいたっ(☆▽☆) 「驚いた表情」で殺された夫婦。裏で営んでいた高利貸しの恨みからの殺人かと思われたが、その先には更なる闇が…。 瑞穂はさぞかし聡明な方だったんだろうなぁ(*´ω`*) 少し気がそぞろな信次郎。揺らぎそうになりながらも遠野屋であり続けると誓う清之介。二人を見守り、諌め、時には恐れる伊佐治。それぞれに矜持があるからこそ、ずっと読み続けたいシリーズです。
2022/09/20
なつみかん
文庫にて再読、今作も冴え渡る信治郎は遠く昔、母の憤りの意味を探り出す!(作者、よくそこまで作り込んだよね。)あと、遠野屋の商いの道が〝あきない世傳〟と重なってくる。
2022/10/10
ちゃも
あ〜そうくるのか…………小憎い演出だな……なんだかまどろっこしいなあ〜と思っていたが、一気呵成のとどめが凄いです。踏み込んではいけない、でも、知りたくて知りたくてたまらない。『殺してやりたいほど憎い相手がいる。その現をどう受け止めればいいのか』美しい扇が光になる。どこへ行くのか……彼らはどこにむかい、どんな終焉をむかえるのか〜みとどけたい。
2022/12/14
ここぽぽ
信次郎の母の記憶、事件の全貌、意外な展開に驚いた。キャラクターが見事に安定してて、脳内でドラマとなる。おもしろい。
2022/12/18
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