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鬼手 小早川秀秋伝

鬼手 小早川秀秋伝

鬼手 小早川秀秋伝

作家
大塚卓嗣
出版社
光文社
発売日
2016-07-15
ISBN
9784334911065
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鬼手 小早川秀秋伝 / 感想・レビュー

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kazi

タイトル一本釣りでした。このタイトルはずるい。書店でチラリと見かけた瞬間、わが目を疑って二度見しちゃった。「小早川秀秋!?隆景じゃなくて??」「鬼手ってやっぱり、あの件についてですか??」もう初めて見た日から、頭の中で妄想が膨らんで辛抱たまらず、とうとう買っちゃったわけです。まさかの、知将・小早川秀秋物語。これまで暗愚・裏切り者というイメージで語られてきた秀秋を完全に歴史を陰で操った重要人物として描いてますやん(^^;

2021/04/27

衛兵

関ヶ原の戦いといえば、小早川秀秋の裏切りで勝敗が決したことが広く知られている。本作の主人公はその秀秋である。秀吉の妻、ねねの甥である彼は、秀吉の養子となり後継候補の一人となるが、秀頼誕生によりその地位を追われる。小早川隆景の養子となった彼は、義父から無能に徹するようアドバイスを受ける。しかし彼には帥の才があった…これまでの小早川秀秋像を180度転換するストーリー。それが無理筋ではなく、もしや真実はこうだったのでは?と思わせる力量を感じさせる。戦国モノがお好きな方にはぜひ一読をお薦めしたい

2020/04/18

なつきネコ

暗愚ではない秀秋。帥の才から、関ヶ原の戦をコントロールする秀秋。各武将の戦感によりキャラをたてているのはおもしろい。その戦感から戦が翻弄される各武将は見ごたえがあったな。関ヶ原直前の三成と秀秋の会話は来るな。情に裏切られていくと予言する三成。苦悩し決断す秀秋。今の説から見た秀秋の実像は目新しく写った。しかし、そんな秀秋すら家康の本性を見抜けずに豊臣家に引導を渡してしまう。家康の姿が見えないあたりにいい味をだしてるな。さらにもう一人の戦感な操っていた。帥の才だけの秀秋だから見抜けなかったあたりもいいな。

2018/12/10

よみ

秀家と秀秋の関係を兄弟と捉えて、その在り方を対照的に見ていくのが楽しかったです。 毛利家についても十全に説明があるので、隆景さんが出てきたときにはたぎりました。 京極家の女性陣も見ていて気持ちが良かったです。 しかし、本書の一番の見所は快活な治部様ではないでしょうか…! 石田を「笑う男」、大谷を「怒る男」として、あくまでも不敵に描いていたのが非常べネ。 頭の余さはそのままに、笑いながら大博打に打って出られる三成様にすっかりメロメロでした。

2017/08/27

マサキ@灯れ松明の火

小早川秀秋は…本当に「愚物」であったのか?「帥の才」を持ちながら、「秀吉の夢」を叶えんが為、「愚者」を演じ、舞い踊る。しかし…全ては、己が人生全てをかけたある人物の「鬼手」の駒であった。「鬼手」の仕掛けが整いし時…その「才」故に若き命の炎は消された。御霊となりし秀秋は…今も「屋島」を舞い続けているのだろうか?

2016/12/25

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