KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

信長さまはもういない

信長さまはもういない

信長さまはもういない

作家
谷津矢車
出版社
光文社
発売日
2016-08-17
ISBN
9784334911102
amazonで購入する

信長さまはもういない / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

岡本

信長の乳兄弟・池田恒興を主役にした歴史小説。織田家臣の中でも比較的地味な人物に焦点を当てていたのが興味深く、読了。山崎の戦い、清州会議、小牧長久手の戦いなど数少ない活躍した戦いを中心に進んでいく。黒田官兵衛でなく蜂須賀小六が軍師ポジションに置かれていたのがユニークかな。

2017/01/02

さつき

織田信長の乳兄弟、池田恒興が主人公。描かれているのは主に信長が斃れた後の混乱。恒興を主役にした小説は初めてでしたが面白かったです。恒興は信長に下賜された覚書を困った時の神頼みならぬ、信長頼みのように珍重し、己が指針とします。同じ使い方をする占いの本を昔持っていたなぁと何だか懐かしい気持ちになりました。臣下から見た信長が、君主個人の信頼と禄の宛行が噛み合っていないとするのはなるほどなぁと思います。信長の死後の世界を描きながら、その存在を常に感じますし失ったものを取り戻そうとする疾走感に溢れた物語でした。

2022/09/28

星落秋風五丈原

池田恒興というと、映像では『清洲会議』で佐藤浩市さんが演じていたのらりくらりと掴みどころのない男であったり、『信長協奏曲』で小栗筍さん演じる現代からやってきた身代りに「恒ちゃん」呼ばわりされていた男というイメージがある。信長の近くに最も長くいたのだから、その影響力たるや他の武将と比べ物にならない。というわけで、冒頭に登場するのはとにかく「信長様ひとすじ」の恒興である。しかし信長はそんな恒興を見て面白くない、という表情を浮かべる。なぜ信長がそんな顔をしたのか?という謎が実はラストまで引っ張る。

2017/03/26

巨峰

作者初読み。読みやすい歴史小説だった。本作の主人公池田恒興をはじめ、本能寺で信長を喪った諸武将たちの流転が描かれる

2020/12/08

baba

信長という強い主君に従っていればよかった恒興は誰に頼れば良いかわからず戸惑う姿がクスリと笑わせながら生真面目な恒興の心情の揺れ動く様が真実味をまして可笑しい。更に信長の秘伝書に自分の行く末を託し、清須会議まで秘伝書に従うなど奇想天外の発想が面白い。でも揺れ動く心理に羅針盤を使っていたけど、この時代の日本にあったのかな?

2016/11/06

感想・レビューをもっと見る