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雲の果

雲の果

雲の果

作家
あさのあつこ
出版社
光文社
発売日
2018-05-17
ISBN
9784334912208
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あらすじ

小間物問屋「遠野屋」の筆頭番頭、喜之助が病に倒れ、主の清之介が看取った。最期にひと言「あんたは災いを運んできた」と遺した彼の遺品から不思議な織の帯が見つかる。一方、ある仕舞屋が火事となり、焼け跡から刺殺された女の死体と焼けた帯が見つかる。そして、ある絵師の描いた大首絵の女もその鶯色の帯を締めていた。同心木暮信次郎と岡っ引伊佐治は、謎めいた帯の奇妙な繋がりを探る。待望の「弥勒シリーズ」第八弾。

雲の果 / 感想・レビュー

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タイ子

弥勒シリーズ第8弾。相変わらず全編に漂うヒリヒリ感が何とも言えません。普通に書けば何ともない文章でも、あさのさんに掛かれば刃の先が胸先に突き付けられてるような(おっと、これもあさのさん流でしたね)。小暮信次郎、遠野屋清之助、伊佐次親分、三人三様に対する思いが同士なのか、親友なのか、はたまた敵なのか。この表現が事件の謎を追いながら美文にてずっと書かれるので人によっては辟易するかもしれない。でも、私はいつもこの表現に惹かれる。今作も人の裏と表を上手く謎めかして妖しい世界に連れて行ってくれました。面白いです。

2018/12/04

ぶんこ

読み始めて、文章の滑らかさ、読み易さに改めて気付きました。久し振りのあさのさん。流石です。このシリーズを読むたびに信次郎さんの心の闇、ひねくれた原因を知りたくなります。実の親に操られ、辛い思いをしてきた清之介さん。過去を忘れ、商人として誠実に生きている人を、追い詰めるような信次郎さんと、清之助さんを尊敬し守ろうとする伊佐治親分。3人の付かず離れずの関係が続いているのは、事件が起こるからなのか?今回は清之助さんと同じような境遇にあったお芳さんが主人公で、切ない最期でした。

2018/10/04

初美マリン

このシリーズの主人公達は、ただの信頼関係ではなく、憎みあっているのでもなく、深いところで交差している。ただなにもないような人生でも、みなそれぞれに背負って生きてきたことだけは、確かなことです

2018/08/14

ひらちゃん

もう8作目ですか!このシリーズに出会ってから、男とか女とかなんかじゃなく、そそられる人物に逢える喜びを知ってしまいました。いつも思うんだけど、あと残り20~30ページ位のとこまできて解決するの?って心配してると、怒涛のようにバタバタバタと真相が明らかになって。快感やみつきなんですわ。今回3人で最後の望み言って楽しんでたでしょ。是非とも伊佐次親分の願いを叶えてやって下さいな。小暮様、遠野屋さん!

2018/06/14

万葉語り

シリーズ8冊目。始まりが妖しく、杳として知れない女の身元に木暮様の心の内。遠野屋さんでは華やかな廉価会が開催されるものの、木暮様が招待した女はなんだかその場の華やぎにそぐわない。いろいろと掛け違ったボタンがきちんと整えられたとき、現れた羽馬織の真実がなんともいたたまれず、なかったことにしてしまいたくなる。おススメです。2019-021

2019/01/28

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