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新選組の料理人

新選組の料理人

新選組の料理人

作家
門井慶喜
出版社
光文社
発売日
2018-05-17
ISBN
9784334912222
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新選組の料理人 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

そうだよね。新選組だって腹は減るのだ。妻子とはぐれ炊き出しの世話になる男・鉢四郎が新選組の炊き出しに「まずい」と言ったことから新選組の賄方に・・サクサク読んだ。掴みはOK!だったけれど、私の思ったような新選組の話ではなくて・・(見つけた妻子の現実にはショックだっただろうなぁ)でも最後まで読ませるのは門井さんな訳で・・原田左之助との出会いから京を離れるまで、鉢四郎からみた新選組でしたね。ラストの左之助の妻子との別れの場はちょっとうるっと来そうだったのに・・

2018/09/11

ウッディ

駆け落ちして出てきた京都で、仕事がないため妻を働かせ、赤ん坊の離乳食を用意することで、料理の腕を上げた菅沼鉢四郎は、とあるきっかけで料理人として新選組に入隊する。剣の腕はからっきしで、度胸もないそんな主人公の目線から、豪傑ぞろいの新選組の幕末の活躍から衰退までを描いた時代小説。うだつの上がらない主人公が料理の腕と工夫により、侍の世界で活躍するという新選組版の信長のシェフのような話かと思ったが、最後まで目だった活躍もしない主人公で、話も盛り上がらなかった。切り口としては面白いのに、少し残念な一冊でした。

2019/01/18

ナイスネイチャ

図書館本。剣術が駄目な浪人がひょんな事から新撰組の賄い人となり、幕末の激闘劇を料理人目線で描いていく。があまり料理人目線というところがあまりなかったかな?

2018/07/22

ケイ

蛤御門の変により、京の町で焼き出された人々。彼らへの炊き出しを新選組が手伝ったことから、新選組に飯炊き当番の男が加わる。その男、鉢四郎の目を通して、新選組の幹部の1人、原田左之助という男が描かれる。「ぜんざい屋事件」など、凄みがあらわれることで滑稽さとの緩急がうまくでているあたりは良かったが、全体としてどこか物足りなさが残る。多くの人の命を奪わねばならない使命を自らの命をかけて全うしようとする男達の中において、鉢四郎と左之助の描かれ方に少々イラッとくるところがあった。

2018/07/03

のぶ

自分は新選組についてはそれ程詳しくないが、面白く読む事ができた。大火で長屋を焼かれたのを機に、新選組の賄いとなった鉢四郎の視点から描いた組の内側が描かれている。鉢四郎自身が実在の人物なのかもわからないが、ちょっと違った切り口でメンバーの個性が良く出ていた。書かれているエピソードも自分も知っている史実に、創作であろう物語を絡めているので、それぞれの人物が話の中で活き活きしていた。合わせて新選組が想像以上の広い活動を行っていたのが良く分かった。

2018/07/06

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